ゲーミングPCは、普通のPCと異なり搭載されているパーツも高性能です。
そのため、1ヶ月にかかる電気代も高くなり、場合によっては2~3倍になることもあります。
その理由は「ゲームのような常時高い負荷のかかる処理」に電力を消費するからです。
本記事では、ゲーミングPCの電気代がどれくらいかかるのか、節約するためにはどうしたらいいのかを解説します。
以下の記事では、おすすめのゲーミングPCについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ゲーミングPCの電気代は1か月どれくらい?
電気代の値上げによって「ゲーミングPCがどれくらい電気代がかかるのか?」気になりますよね。
例として、ドスパラのゲーミングPC「ZA9C-R48」のパーツ構成で計算します。
CPU | Core i9-14900KF |
---|---|
グラボ(GPU) | GeForce RTX 4080 |
1日5時間×30日で使用すると電気代は月額2,325円、年間の電気代は2,325円×12カ月=2万7900円になります。
電気代の計算式は「消費電力(kWh)×電気料金(円)×使用時間=電気代(円)」で導き出せ、電気料金は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が規定する目安単価31円で計算しています。
ドスパラのゲーミングPC「ZA9C-R48」で1時間にかかる電気代は、以下の計算式で算出しています。
0.5kWh×31円×1時間=15.5円/時(円)
【パーツ別】ゲーミングPCの消費電力と電気代
ゲーミングPCの消費電力は、構成しているパーツによって大きく左右されます。
電気料金が高くなっているなら、パーツを交換することによって消費電力を抑えることが可能です。
ゲーミングPCの主要パーツの表です。あくまで目安の消費電力なので、自身の使用しているパーツを調べてみてください。
パーツ | 消費電力 | 電気代 |
---|---|---|
CPU | 165W | 4.4円 |
HDD | 24W | 0.6円 |
SSD | 3W | 0.08円 |
メモリ | 3W | 0.08円 |
グラボ | 220W | 5.9円 |
表をみてもわかるように、CPU、グラボの消費電力が高いです。
HDD・SSD・メモリは電力が低いのであまり気にしなくても問題ありません。
対策としてゲーミングPCを購入するときには、電力の高いパーツの部分を確認してください。
注意点として、消費電力を気にしてパーツのグレードを落としてしまうと、最終的に十分なゲーミングPC性能が利用できなくなる可能性が考えられます。
消費電力について考えながらパーツを選ぶことも大切ですが、プレイしようと考えているゲームを問題なく動作する性能は確保しましょう。
【スペック別】ゲーミングPCの消費電力と電気代
ゲーミングPCのスペックが上がるごとに電気代は高くなります。
高性能なパーツを使用しているゲーミングPCほど、多くの電力を必要とするからです。
自分の使用しているゲーミングPCが、どのくらい電気代がかかるのか気になる方へ。
電源ユニットの消費電力を目安として、スペック別にゲーミングPCの電気代を解説します。
エントリーモデルのゲーミングPCの電気代【300~500W】
エントリーモデルのゲーミングPCの消費電力はおおよそ300〜500W。
1か月あたりの電気代は1,395円〜2,325円になります。
ゲーミングPCを初めて購入する方に選ばれやすいエントリーモデル。
エントリーモデルの電気代を計算式で算出すると、電気代は以下の金額になります。
300Wの場合:0.3kWh×31円×1時間=9.3円/時(円)
500Wの場合:0.5kWh×31円×1時間=15.5円/時(円)
1日5時間使用することを想定して、1か月にかかる電気代は以下のとおりです。
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1日(5時間)の電気代 | 1か月(30日間)の電気代 |
---|---|---|---|
300W | 9.3円 | 46.5円 | 1,395円 |
500W | 15.5円 | 77.5円 | 2,325円 |
節電を重視するのであれば、エントリーモデルのゲーミングPCをおすすめします。
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ミドルスペックモデルのゲーミングPCの電気代【600~800W】
ミドルスペックモデルのゲーミングPCの消費電力はおおよそ600〜800W。
1か月あたりの電気代は2,790円〜3,720円になります。
コスパに優れ、人気の高いミドルスペックモデルのゲーミングPC。
ミドルスペックモデルの電気代を計算式で算出すると、電気代は以下の金額になります。
600Wの場合:0.6kWh×31円×1時間=18.6円/時(円)
800Wの場合:0.8kWh×31円×1時間=24.8円/時(円)
1日5時間使用することを想定して、1か月にかかる電気代は以下のとおりです。
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1日(5時間)の電気代 | 1か月(30日間)の電気代 |
---|---|---|---|
600W | 18.6円 | 93.0円 | 2,790円 |
800W | 24.8円 | 124.0円 | 3,720円 |
ミドルスペックモデルになると、エントリーモデルと比較して約1.6倍〜2倍の電気代がかかることがわかります。
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ハイスペックモデルのゲーミングPCの電気代【1000~1200W】
ハイスペックモデルのゲーミングPCの消費電力はおおよそ1000〜1200W。
1か月あたりの電気代は4,650円〜5,580円になります。
ヘビーゲーマーや動画編集をされている方、ゲーム配信者が愛用するハイスペックモデルのゲーミングPC。
ハイスペックモデルの電気代を計算式で算出すると、電気代は以下の金額になります。
1000Wの場合:1.0kWh×31円×1時間=31.0円/時(円)
1200Wの場合:1.2kWh×31円×1時間=37.2円/時(円)
1日5時間使用することを想定して、1か月にかかる電気代は以下のとおりです。
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1日(5時間)の電気代 | 1か月(30日間)の電気代 |
---|---|---|---|
1000W | 31.0円 | 155.0円 | 4,650円 |
1200W | 37.2円 | 186.0円 | 5,580円 |
1か月の使用で、約4,500円〜5,000円以上の電気代がかかる結果となります。
ハイスペックモデルのゲーミングPCは、高性能なPCパーツが搭載されているので、電気代が高くなってしまうのは仕方ないところです。
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ゲーミングPCにかかる電気代を計算してみよう
ゲーミングPCにかかる電気代を求める計算式は下記のとおりです。
消費電力 (kWh)×電気料金 (円)×使用時間=電気代 (円)
まずは、ゲーミングPCに搭載されている電源のW数を1000で割り、消費電力に当てはめます。
電気料金は、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が規定する目安単価31円とし、自分がゲーミングPCを使用する時間をかけて電気代を求めましょう。
なお、この計算方法で求められるのは、最大限電力を消費し続けた場合の電気代です。
実際は常にフル稼働しているわけではないため、求められた電気代よりも安くなります。
下記のサイトでパーツごとの消費電力の目安が計算できるので、興味のある人は試してみてください。
ゲーミングPCの電気代を節約するには?
ゲーミングPCの電気代を節約するには、以下の方法があります。
- モニターの輝度を調整
- 80PLUSの電源ユニットの使用
- グラボの交換を検討する
- シャットダウンはこまめに行う
- スリープモードを使う
- ゲーミングPCの発熱を防ぐ
- 部屋の温度を下げる
- スピーカーではなくイヤホンにする
- PC本体内部のLEDを使わない
- 電力会社の見直しをしてみる
ゲーミングPCの電気代が気になる人は、まず本体に搭載されている電源ユニットの確認をしてください。「80PLUS」の電源ユニットにすることで、発熱の防止やパフォーマンスの向上に繋がります。
電気料金が安い電力会社に変更するのも1つの方法です。基本料金や使用量に応じた料金は電力会社によって違うので、検討するのもおすすめです。
ゲーミングPCの電気代を節約する方法を詳しく解説しますのでチェックしてみてください。
モニターの輝度を調整する
ゲーミングPCのなかでもモニターの輝度に対する消費電力は、比較的大きな割合を占めています。
最大100の輝度を20%下げることで、約11%の節電効果が期待できます。
ゲームのプレイ中は、時として明るい強い光のエフェクトなどが発生します。
強い光はしばしば健康上の問題も起こっており、意識障害が出たというニュースを耳にした人も少なくありません。
輝度を下げることで財布の負担を減らすだけでなく、目にも優しく精神的負担の緩和にもなるのでおすすめの節電方法です。
余談ですが、2台のマルチモニターを使用するのと1台の横長ワイドモニター使用では、サイズにもよりますが横長ワイドモニターのほうが消費電力は少なくなります。
モニターの台数分だけ電気を消費するので、モニターの買い替えの時は検討してみてください。
「80PLUS」の電源を使う
電源ユニットは「80PLUS」の認証を受けた電源を選びましょう。
「80PLUS」とは、電源ユニットの電力変換効率に関する規格の1つで、電力変換効率が、80%以上の変換効率を備える製品に表記されます。
80PLUS TITANIUM
80PLUS PLATINUM
80PLUS GOLD
80PLUS SILVER
80PLUS BRONZE
80PLUS STANDARD
の6段階の指標があります。
電力効率のほかにも冷却効果や静音効果もあり、ランクが上がれば上がるほど、電力を無駄にすることなく内部パーツに供給することができるため、その効果も高くなります。
節約のために、電源ユニットを電力効率のよいものに交換するのもおすすめです。
これからゲーミングPCの購入予定の人は、ぜひ「80PLUS」認証の電源を購入してください。
認証 | 負荷率20% | 負荷率50% | 負荷率100% |
---|---|---|---|
80PLUS STANDARD | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
80PLUS TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
>>80PLUS認証のおすすめ電源ユニットをチェックしたい人はコチラをタップ
グラボの交換を検討する
グラボはゲーミングPCのなかでも一番消費電力が高いパーツになります。
主なグラボの消費電力は以下のとおりです。
Nvidia GeForceシリーズの消費電力
GPU | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|---|
GeForce RTX 4090 | 450W | 14.0円 |
GeForce RTX 4080 | 320W | 9.9円 |
GeForce RTX 4070 Ti | 285W | 8.8円 |
GeForce RTX 4070 | 200W | 6.2円 |
GeForce RTX 3090 Ti | 450W | 14.0円 |
GeForce RTX 3080 Ti | 350W | 10.9円 |
GeForce RTX 3070 Ti | 290W | 9.0円 |
GeForce RTX 3070 | 220W | 6.8円 |
GeForce RTX 2060 SUPER | 175W | 5.4円 |
GeForce RTX 2060 12GB | 184W | 5.7円 |
GeForce GTX 1660 Ti | 120W | 3.7円 |
GeForce GTX 1650 SUPER | 100W | 3.1円 |
AMD Radeonシリーズの消費電力
GPU | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|---|
Radeon RX 7900 XTX | 355W | 11.0円 |
Radeon RX 7900 XT | 300W | 9.3円 |
Radeon RX 7600 | 165W | 5.1円 |
Radeon RX 6950 XT | 335W | 10.4円 |
Radeon RX 6900 XT | 300W | 9.3円 |
Radeon RX 6800 XT | 300W | 9.3円 |
Radeon RX 6800 | 250W | 7.8円 |
Radeon RX 6750 XT | 250W | 7.8円 |
Radeon RX 6700 XT | 230W | 7.1円 |
Radeon RX 6700 | 220W | 6.8円 |
Radeon RX 5700 XT | 225W | 7.0円 |
Radeon RX 5700 | 180W | 5.6円 |
ゲームプレイの環境にもよりますが、オーバースペックになっているグラボを使用している場合は、グラボの交換を検討の余地があります。
ただし、プレイするゲームによって推奨スペック以上のグラボが必要です。
プレイするゲームの推奨スペックを公式ホームページで確認してから交換を行ってください。
>>ゲーミングPC向けのおすすめグラボをチェックしたい人はコチラをタップ
シャットダウンはこまめに行う
ゲーミングPCを一定時間使用しない場合は、シャットダウンをして電力の消費を抑えましょう。
目安としては、90分以内であればスリープを使い、90分以上使用しない場合はシャットダウンすることをおすすめします。
コンセントを抜くことによって電力の節約はできますが、頻繁に抜き差しすると、コンセントの劣化がしやすくなるので注意が必要です。
ゲーミングPCを1日つけっぱなしの状態が、1年〜2年続くと故障の原因になる可能性があるため注意してください。
スリープモードを使う
シャットダウンが面倒な場合や90分以内で使用するのであれば、スリープモードの設定をしてみましょう。
スリープ状態の消費電力は機種によりますが、約1〜5Wとなっています。
仮に1日5時間、ゲーミングPCをつけっぱなしでも、スリープ状態であれば電気代は1円にも満たないです。
離席が多い場合や、すぐにパソコンを立ち上げたい人はスリープモードを設定してみてください。
PCの発熱を防ごう
ゲーミングPCが発熱すると、温度を下げるために冷却ファンの回転数が上がります。
冷却ファンの動作で、より多くの電気を消費するので注意が必要です。
また、熱の影響でゲーミングPCの処理能力が落ち、データの処理に時間がかかってしまいます。
ゲーミングPCを窓際に置かないことや排気口を塞がないように、設置場所の環境を整えましょう。
ゲーミングPC内部のほこりを除去することで、空気循環も良くなります。
3ヶ月〜半年に1回は内部の掃除をしてください。
フィルターが取り外せる場合は、取り外して掃除機で吸いましょう。冷却ファンがこもった熱を効率よく排出してくれます。
冷却ファンの掃除は、電気代の節約だけではなくゲーミングPCの寿命を伸ばすためにも効果的です。
部屋の温度を下げる
電気代を抑える対策として、部屋の温度を下げることもおすすめです。
前述したとおり、ゲーミングPCの過度な発熱によって消費電力が上がります。
特に夏場は部屋の温度が高くなるので、普段よりもゲーミングPCの排熱・冷却機能の動作が激しくなり、電気代に影響がでるので注意が必要です。
また、高温な室内でのゲーミングPCの使用は、ゲーミングPCの故障や寿命が短くなる原因にもなります。
長時間のゲームをする場合、使用者本人の体調にも影響がでますので、定期的な換気を行い、快適な室内環境を保ちましょう。
スピーカーからイヤホンにする
ゲーミングPCを楽しくプレイするポイントの1つがサウンドです。
見落としがちですが、スピーカーで大音量を流すと、その分電力を消費してしまいます。
電気代を抑えるには、スピーカーの音量を下げたり、無音にすると効果的です。
またスピーカーからではなく、イヤホンの使用して音を聞くと節電効果になりますのでお試しください。
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PC本体内部のLEDライトを使わない
節電を考えているなら、ゲーミングPCの本体内部を光らせているLEDを使わないのも方法のひとつです。
ゲーミングPCの大きな特徴ともいえる内部のLEDライトですが、実際にゲームプレイ中は本体内部を見る機会はほとんどありません。
使われているLEDの消費電力は約7Wと少なめですが、LEDの発色や発光タイミングを制御するソフトの併用で電力の消費が増えてしまいます。
「RGB FUSION」や「Aura Sync」などのマザーボードメーカーが提供しているLED制御ソフトは起動させると約10W消費電力が上昇するので、LEDの使用でプラス17Wの電力消費です。
発光色による消費電力の差はありませんが、少しでも節電を考えるならLEDライトは消しておいてもゲームプレイには差し支えありません。
電力会社の見直しをしてみる
2016年4月以降、電力の小売全面自由化により、電力会社や契約プランを自由に選んで契約することができるようになりました。
高騰する電気代を抑えるために、電力会社の乗り換えを検討するのもひとつの手段です。
電力会社の変更は、インターネットでのオンライン申込や電話申込、各電力会社の窓口申込で簡単に行うことができます。
電力会社を乗り換えには以下のものが必要です。
-
- 契約者名
- 電話番号
- メールアドレス
- 引き落としの口座またはクレジットカード
- 現在契約している電力会社名
- 現在契約している電力会社のお客様番号
- 供給地点特定番号(電気の使用場所を特定するための、全国一律数字22桁の番号)
基本料金の割引やお得なキャンペーンを行っている電力会社もあるので、電力会社の見直しを検討してみてください。
つけっぱなしで電気代が心配? 電気代がかかるのは使用している時だけ?
ゲーミングPCをつけっぱなしにすると、フル稼働している時と同じだけ電力を消費していると心配する人は少なくありません。
つけっぱなしの場合、その分だけ消費電力はかかりますが、ゲームを起動していない間にかかるコストは非常に少ないです。
また、ネットの使用などの一般的な使い方であればPCの電力消費は少なく済むため、1ヶ月ほどであればつけっぱなしでも問題ないといえます。
ただし、環境によってはその限りではないため注意しましょう。
できれば、ゲーミングPCのケアをしつつ、定期的にシャットダウンすることをおすすめします。
ゲーミングPCの電気代に関するQ&A
ゲーミングPCの電気代について、ゲーミングPCを構成しているパーツによっても変わりますが、電気代を抑えるためのさまざまな工夫を紹介してきました。
ゲーミングPCの電気代に関して多く寄せられている質問があるため、今回は以下の4つについて解説するため参考にしてみてください。
- ゲーミングPCの電気消費量は使用方法によって変わる?
- ゲーミングPCは普通のPCと比較してどれくらいの電気代がかかる?
- ゲーミングPCはハイスペックなほど電気代がかかる?
- ゲーミングPCの使用環境は重要?
それぞれのポイントについても抑えておけば、少しでもゲーミングPCの電気代を抑えることにつながります。
ゲーミングPCの電気消費量は使用方法によって変わる?
ゲーミングPCの電気消費量は使用方法によって変わるため、普段からの使用方法についても見直すことが必要です。
先述したように、つけっぱなしやスリープモードでは影響は少ないといっても、実際には稼働状態を維持するために電力を消費しています。
また、普段からゲームなどで使用しているとしてもグラフィックなどを最高設定にしていれば、それだけパーツ全体の能力を引き出すために多くの電力を使用している点は把握しておきましょう。
ゲーミングPCに対しての負担が大きくなる使い方ほど、電気消費量は大きくなる傾向にあります。
ゲーミングPCは普通のPCと比較してどれくらい電気代がかかる?
ゲーミングPC(ZA9C-R48の場合)と普通のPC(消費電力13Wを目安)。2台を比較した1時間あたりの電気代は以下のとおり。
ゲーミングPC:0.5kWh×31円×1時間=15.5円/時
普通のPC:0.13kWh×31円×1時間=4.03円/時
1ヶ月あたりにかかる電気代は、1日5時間の使用でゲーミングPCの場合は2,325円、普通のPCは604.5円。電気代の差は1,720.5円になります。
ゲーミングPCはハイスペックなほど電気代がかかる?
グラボやCPUをハイスペックなものにすると消費電力(ワット数)が上がり、電気代はかかります。
特に最新のグラボだと高解像度画像や動画の処理に高い電力を使用するため、パーツに補助電源が必要です。
例として最新グラボ「GeForce RTX 4090」だと450W、「Radeon RX 7900 XTX」は355Wにもなります。
ハイスペックのゲーミングPCの場合、消費電力は約1000〜1200W。
1000Wで計算すると、1.0kWh×31円×1時間=31.0円/時。1日5時間×30日で計算すると4,650円、1年では55,800円です。
もちろん、5時間フルパフォーマンスで稼働すればこの計算値に近くなりますが、休憩を入れたり、操作を止めたりしている時は消費電力が少なくなるので、実際はもう少し安くなります。
ゲーミングPCの使用環境は重要?
ゲーミングPCの使用環境は非常に重要です。
先述したようにゲーミングPCが発熱していると、それだけ冷却ファンなどの稼働を活発にしなければいけません。
基本的には熱がこもらないような使用環境を整備する点が重要であり、直射日光が当たりやすい場所への配置はおすすめできません。
ほかにも夏場などで部屋を閉め切っていると室内の温度が高くなるので、ゲーミングPCが上手に排熱できない状態になります。
そうならないためにも、配置場所に気を付けるのに加えて、室温が高くなっているならエアコンや扇風機などを活用しながら室温を下げる工夫が大切です。
まとめ
ゲーミングPCは、普通のPCと比較して電気代が高くなる傾向があります。
電気代が高くなる要因は以下の通りです。
- 普通のPCと違い高性能なCPUやグラボを使用している
- ゲームプレイ中は高性能パーツをフル稼働している
- 使用している周辺機器の分だけ消費電力が増える
少しでも電気代を節約したいなら、モニター輝度の調整や、使わない時はシャットダウンをするといった簡単な方法で電気代を節約できます。
ほかにも電気代を安く抑える方法を本記事では解説しているので、振り返ってみてください。