この記事を読んでもらえれば、Core i9との性能比較を知り、Ryzen 9シリーズのゲーミングPCについて知ることができます。
コスパや得意分野などRyzen 9の性能についてさまざまな角度から解説。
Ryzen 9搭載のゲーミングPCがほしい人向けにゲーミングPC専任のスタッフがおすすめを厳選しました。
AMD社が世界最速と豪語していることで話題の3月3日に発売された最新モデルRyzen 9 7950X3DとRyzen 9 7700X3Dについても記載しています。
Ryzen 9の特徴を知り、自分に合ったゲーミングPCを選びましょう。
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Ryzen 9とは?
Ryzen 9は、AMD社が提供しているCPUのRyzenシリーズのなかでもトップクラスの性能を誇るCPUです。
Ryzen 9でも7950Xが最上位、7900Xが性能重視のモデルです。
そんなRyzen 9の性能やCore i9との比較、Ryzen 7との違いについて紹介していきます。
Ryzen 9の性能ベンチマーク
現時点で主流なRyzen 9は7900Xと7950Xです。
Ryzen 9 7900Xは、前述のように性能を重視しながらコスパが高いモデルとして広く使われています。
マルチスレッド性能が非常に高いのが特徴で、前世代と比べてシングル性能が高くなり、ゲームにも使いやすいです。
RTX 4090を使ったApex LegendsでのベンチマークはフルHD高画質で平均300fps、Core i9-13900Kも平均300fpsと同程度となっています。
第13世代Coreにも負けないほどゲーム性能が優秀です。
Ryzen 7950Xは、16コア32スレッドと、7900Xに比べると高性能なのがわかります。
これだけのマルチスレッド性能があれば、どのような作業をしても安定して動作するので安心です。
3DCG制作やアニメーション制作・ゲーム制作など、非常に重い作業に向いています。
AMD Radeon RX 6900 XTを使ったFF14暁月のフィナーレでのフルHD高画質ベンチマークテストでは、平均220fpsという結果が出ており、非常に高性能です。
Apex Legendsよりも必要な性能が高く重くなりやすいゲームでこの結果なので、ゲーミング用途にも十分すぎるほど使えることがわかります。
ゲーム用途やゲーム配信用途だけならRyzen 9 7900Xのほうがお得です。
ゲームも3DCGを使ったクリエイティブな作業も快適にしたいという人には、Ryzen 9 7950Xを搭載したPCがおすすめといえます。
Ryzen 9とCore i9の性能比較
Ryzenシリーズは全体的にマルチスレッド性能に重きを置いています。
配信・動画作成・3DCG制作などのクリエイティブな作業に特化しているのが特徴です。
Intel Coreシリーズはシングルスレッド性能に重きを置いています。
PCユーザーにとってはゲームと普段のブラウジング、ちょっとした作業程度に使えるパーツが多いため、シェア率が高いです。
Ryzen 9もCore i9も同シリーズ内ではシングル・マルチ両方の性能が高いのが特徴です。
Core i9はマルチスレッド性能が同シリーズ内では最も高く、クリエイティブな作業にも使えるほどの性能があるのが魅力です。
CPU | コア数 | スレッド数 | TDP | 最大周波数 |
---|---|---|---|---|
Ryzen 9 7950X | 16 | 32 | 170W | 5.7GHz |
Ryzen 9 7900 | 12 | 24 | 65W | 5.4GHz |
Ryzen 9 5950X | 16 | 32 | 105W | 4.9GHz |
Core i9-13900K | 24 | 32 | 125W | 5.8GHz |
Core i9-13900 | 24 | 32 | 65W | 5.6GHz |
Core i9-12900K | 16 | 24 | 125W | 5.2GHz |
両者の最高性能モデルを比べると差はわずかです。
Ryzen 9はクリエイティブな作業も快適にしたい人向けのCPUであり、Core i9はゲームを高解像度・高fpsでプレイしつつ配信したい人向けのCPUといえます。
Ryzen 9とRyzen 7の性能比較
Ryzen 9とRyzen 7では、コア数・スレッド数が異なります。
CPU | コア数 | スレッド数 | TDP | 最大周波数 |
---|---|---|---|---|
Ryzen 9 7950X | 16 | 32 | 170W | 5.7GHz |
Ryzen 9 7900 | 12 | 24 | 65W | 5.4GHz |
Ryzen 9 5950X | 16 | 32 | 105W | 4.9GHz |
Ryzen 7 7700X | 8 | 16 | 105W | 5.4GHz |
Ryzen 7 7700 | 8 | 16 | 65W | 5.3GHz |
Ryzen 7 5800X | 8 | 16 | 105W | 4.7GHz |
Ryzen 9 7900は12コア24スレッド、Ryzen 7 7700は8コア16スレッドです。
コア数とスレッド数は、同時に複数処理を実行するときの性能の目安になります。
Ryzen 7 7700でも一般的な用途の場合はまったく問題がないほど性能が高いです。
動画を見ながら作業したりゲームしながら攻略サイトを開いたりしても、快適なためゲーム配信にも向いています。
クリエイティブな作業をまったくしない人は、Ryzen 7で十分です。
ゲーミングPCおすすめ5選 Ryzen9搭載モデル
Ryzen 9の性能などについて解説してきました。
ゲームとクリエイティブな作業向けということで、さまざまな用途に使えるのが魅力です。
厳選したRyzen 9搭載おすすめゲーミングPCを紹介します。
セブン ZEFT R46I
By: pc-seven.co.jp
全体的に高性能なゲーミングPCです。
高性能高コスパのRyzen 9 7900Xに、ハイエンドGPUのRTX 4070 Tiをあわせています。
どのようなゲームでも高解像度・高fpsで配信も可能なスペックです。
SSDは1TBあるので全体的な容量としては十分、メモリも16GBあるので、3DCG制作やゲーム制作に使っても余裕があります。
ハイエンドモデルには珍しくセール時には大幅割引になることがあります。
セール時のコスパはRyzen 9搭載ゲーミングPCのなかでは随一です。
もちろん通常時のコスパも高いので、欲しいと思ったときにセールをしていなければそのまま購入してもお得に購入できます。
メーカー | セブン |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7900X |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
セブン ZEFT R46L
By: pc-seven.co.jp
Ryzen 9搭載ゲーミングPCのなかでは、安価なモデルです。
グラボはミドルハイクラスに位置する高性能パーツが使われており、ゲームを快適にプレイできます。
3Dグラフィック性能が高く、3DCG制作にも向いており、メモリは64GBと処理能力も高いです。
メインストレージはSSD 1TBですが、追加ストレージに4TBのHDDが付属しています。
CPUクーラーは評価が非常に高いCoolerMaster製の水冷式を搭載しており、高性能ゲーミングPCは熱がたまりがちですが、これなら冷却性能も申し分ありません。
文句の付け所がない性能のゲーミングPCです。
メーカー | セブン |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7900X |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti |
メモリ | 64GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD/ HDD 4TB |
ARK arkhive AG-AR12B65AGL7S-H5F
By: ark-pc.co.jp
CPUは、Ryzen 9 7900を採用し、GPUにはGeForce RTX 4070 SUPERを搭載しています。
GeForce RTX 4070 SUPERはミドルハイクラスのGPUであり、コスパが高いながらも4Kや高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応できる優れたGPUとなっています。
メモリには最新規格のDDR5-5200のものを搭載。メモリ依存性の高いゲームでも前世代機より快適にプレイすることができます。
また、本機は電源に850W GOLD PLUSを採用しており、電源効率がよいとともに、今後の増設にも対応できる大容量を備えています。
全てのパーツが高水準にまとまっている優れたゲーミングPCとなっており、長く使っていきたい方におすすめです。
メーカー | ARK |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7900 |
GPU | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
GALLERIA ZA9R-R47 7900X搭載
By: dospara.co.jp
ドスパラの人気ゲーミングPCシリーズ、GALLERIAのトップクラスのRyzen搭載モデルです。
搭載されているグラボはミドルハイクラスに位置しますが、現行のゲームであれば十分に余裕があります。
配信しながらゲームを高解像度・高fpsでプレイしても性能が足りるので、配信者向けのモデルです。
32GBの大容量メモリを搭載しているため、Ryzenのマルチタスク性能と合わせて、3DCG制作や動画編集といったクリエイティブな作業もこなすことができます。
簡易水冷クーラーを標準搭載しているのも魅力です。
簡易水冷は空冷より冷却効果が高く、静音性もあります。
通常の水冷クーラーと比較すると、メンテナンスフリーです。
全体的に初心者でも高水準なゲーミングPCが扱えるように作られており、PCには詳しくないけどRyzen 9搭載ゲーミングPCが欲しいという人に向いています。
メーカー | ドスパラ |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7900X |
GPU | GeForce RTX 4070 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 NVMe SSD |
ツクモ G-GEAR GE7A-L242/XBH
By: tsukumo.co.jp
Ryzen 9の高性能・高コスパモデルを搭載しており、ミドルハイクラスの高性能RTX 4080 SUPERを組み合わせたゲーミングPCです。
全体的に性能のバランスがよいのが魅力となっています。
メモリは大容量で、ストレージもコストカットされず1TBのSSDが搭載、もちろんHDDを増設可能です。
電源は750W 80PLUS GOLDで、各パーツに安定的に電力を供給してくれます。
稼働が安定するので、電源も非常に重要です。
全体的に「この性能のCPUとグラボを搭載するならこれくらいは必要」という基準をしっかりクリアしており、非常に選びやすいモデルとなっています。
初心者でも予算に余裕があるのなら、おすすめです。
メーカー | ツクモ |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7900X3D |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
Ryzen 9搭載おすすめゲーミングPCスペック比較表
スペックを比較表にまとめました。
参考にしてください。
メーカー | 製品名 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ |
---|---|---|---|---|---|
セブン | ZEFT R46I | Ryzen 9 7900X | GeForce RTX 4070 Ti | 16GB | 1TB NVMe SSD |
セブン | ZEFT R46L | Ryzen 9 7900X | GeForce RTX 4070 Ti | 64GB | 1TB NVMe SSD/ 4TB HDD |
ARK | arkhive AG-AR12B65AGL7S-H5F |
Ryzen 9 7900 | GeForce RTX 4070 SUPER | 16GB | 1TB NVMe SSD |
ドスパラ | GALLERIA ZA9R-R47 7900X搭載 | Ryzen 9 7900X | GeForce RTX 4070 | 32GB | 1TB Gen4 NVMe SSD |
ツクモ | G-GEAR GE7A-L242/XBH | Ryzen 9 7900X3D | GeForce RTX 4080 SUPER | 32GB | 1TB Gen4 SSD |
Ryzen 9搭載おすすめゲーミングノートPC2選
Ryzen 9搭載のおすすめゲーミングPCを5つ紹介してきました。
全てデスクトップPCタイプでしたが、もちろんRyzen 9搭載のゲーミングノートPCもあります。
デスクトップPCよりラインナップは少ないですが、Ryzen 9搭載ゲーミングノートPCからおすすめ機種を2つ紹介していきます。
ASUS ゲーミングPC ROG Strix G17 G713PI
By: amazon.co.jp
Ryzen 9のハイエンドモデルを搭載し、高性能なゲーミングノート向けグラボであるRTX 4070を組み合わせたゲーミングノートPCです。
メモリは32GBと、ゲームには十分な容量があり、作業にも使えます。
ストレージはSSD 1TBとノートPCとしては大容量です。
デスクトップゲーミングPCと変わらない性能を持つゲーミングノートPCで、ゲームを快適に遊べるのはもちろん、動画編集などの作業も快適です。
液晶は最大240Hzの17.3型ディスプレイを搭載しており、迫力があり滑らかな映像が楽しめます。
メーカー | ASUS |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7945HX |
GPU | GeForce RTX 4070 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
Razer Blade 14 RZ09-0482VJH3-R3J1
By: ark-pc.co.jp
Ryzen 7000シリーズの最上位クラスのCPUを搭載し、ノートPC向けとしてはトップクラスの性能のRTX 4060を組み合わせたハイエンドゲーミングノートPCです。
マルチスレッド性能も十分すぎるほど高く、MMXがあるため画像のコントラスト調整などの作業が素早く行えるのが魅力的です。
ストレージはSSD 1TBあるため、カスタマイズも不要となっています。
液晶は240HzのQHD対応ディスプレイです。
QHDに対応しているので、ディスプレイの画面幅を広く使えます。
ベゼルも薄く、14インチでありながら作業領域が広くゲームは大迫力、作業にもゲームにも使いやすい液晶です。
メーカー | Razer |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7940HS |
GPU | GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe PCIe4.0 SSD |
Ryzen 9搭載おすすめゲーミングノートPC比較表
スペック比較表をまとめました。
参考にしてください。
メーカー | 製品名 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ |
---|---|---|---|---|---|
ASUS | ROG Strix G17 G713PI | Ryzen 9 7945HX | GeForce RTX 4070 Laptop | 32GB | 1TB SSD |
Razer | Blade 14 RZ09-0482VJH3-R3J1 |
Ryzen 9 7940HS | GeForce RTX 4060 Laptop | 16GB | 1TB M.2 NVMe PCIe4.0 SSD |
Ryzen 9 X3Dについて
AMDから3月3日に国内で発売されたのは、Ruzen 9 7950X3DとRyzen 9 7900X3Dの2種類です。
3D V-Cacheが採用されており、AMDが「世界最速のゲーミングCPU」と豪語しています。
CPU | コア数 | スレッド数 | TDP | 最大周波数 |
---|---|---|---|---|
Ryzen 9 7950X3D | 16 | 32 | 120W | 5.7GHz |
Ryzen 9 7900X3D | 12 | 24 | 120W | 5.6GHz |
ゲーム性能が従来のRyzen 9 7,000シリーズより上がっており、作品によってはCore i9-13900Kを上回っています。
モンスターハンターライズでは、少し設定を変更する必要がありますが、Core i9-13900Kを越えるfpsを可能にします。
フォートナイトは、新しいCPUですとフレームレートがでない傾向があるため、既存CPUが優れていますが、今後のアップデートにて変わる可能性が高いです。
Ryzen 9 7950Xと比較すると消費電力が非常に優秀で、高価なCPUクーラーが不用になります。
今後のゲーミングPCに搭載されるのが楽しみなCPUといえます。
まとめ
ここまで、Ryzen 9搭載ゲーミングPCについて紹介してきました。
Ryzen 9はCore i9と比べるとマルチスレッド性能が高く、クリエイティブな作業に向いています。
ゲーム実況動画などを制作してエンコードするには、Ryzen 9が有利、ゲーム配信するだけならCore i9が有利です。
Ryzen 9搭載ゲーミングPCは、作業や動画制作をする人におすすめといえます。
もちろんRyzen 9搭載ゲーミングPCのなかには、さまざまな性能のモデルがあるため、今回紹介したモデルを参考にしつつ、自分に合ったゲーミングPCを探しましょう。