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静音PCケースおすすめモデル10選|静音化の方法も解説

自宅で長時間PC作業をする方や、夜中にゲームをプレイする方などのなかには、キーボードやマウスの静音性にこだわる方も多いです。

ただ、キーボードだけでなく、PC自体の静音性も非常に重要。長時間の作業やゲームでPCに負荷がかかると、どれだけ性能がよくてもある程度の音が鳴ります。この音が結構大きく、夜中などには気になるものです。

そこで、静音性の高い自作PCを作るという方も大勢います。

本記事では、静音PCケースのおすすめモデルを10個紹介するとともに、今あるPCを静音化する方法も解説していくので、静音PCに興味がある方はぜひご参考ください。

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静音PCケースの選び方

静音PCケースを選ぶ際には、チェックするべきポイントがいくつかあります。静音性をチェックするためのポイントだけでなく、サイズの選び方などなど考えるべきことは多いです。

そこでまずは、静音PCケースの選び方を解説していくので、ぜひご参考ください。

遮音材・吸音材付きのケースを選ぶ

静音性を重視してPCケースを選ぶ場合は、吸音材と遮音材が付いているかどうかをチェックしましょう。

吸音材が付いていれば、一般的なPCケースよりも音が静かになります。音をスポンジのようなもので吸収するため、内部の駆動音が外に漏れにくいです。部屋の壁に防音材を貼るようなもの。

ただ、遮音材・吸音材にもさまざまな種類があります。

たとえば産業グレードの吸音材を搭載していれば、静音性は比較的高いです。

ほかにも、メーカーによっては、「各部で発生しやすい音の周波数に合わせた素材」を複数使っているケースもあります。

遮音材・吸音材が付いているかどうか、また、どのようなタイプの遮音材・吸音材が使われているのかどうかをチェックしましょう。

密閉性の高いケースを選ぶ

静音性を重視したい場合は、ケース自体の密閉性も大事です。

自作用PCケースには、吸気と排気の効率をよくするためにメッシュ加工を施している製品が多い傾向があります。メッシュ加工されていると空気が通りやすくなり、冷却性能を高めやすいのがいいところです。

ただ、音が漏れやすくなります。

静音性を重視するなら、メッシュ加工ではなく、しっかりと密閉されているケースを選ぶのがおすすめです。

また、静音性と冷却性能をある程度両立したい場合は、一部のみにメッシュ加工が施されているケースを選ぶなどの工夫が必要になります。

全体ではなく一部だけなら、静音性もそれほど大きくは損なわれません。

メッシュ加工で静音性が少しでも損なわれるのが嫌だという場合は、大型ラジエーターを搭載できるケースやケースファンの最大搭載数が多いケースなどを選べば、冷却性能と両立させやすいです。

ケースの構造に関しては、自分が求める静音性能と冷却性能のバランスを重視してチェックしましょう。

用途ごとに適したサイズを選ぶ

自作PCケースには、大きく分けて3つのサイズがあります。

  • フルタワー
  • ミドルタワー
  • ミニタワー

このうちどれを選べばいいのかに関しては、用途で考えるのがおすすめです。PCケースは、サイズごとに、適切な用途が異なります。

まず、フルタワーの場合、サイズが大きいため大型パーツを組み込むのに有利です。ハイエンドなゲーミングPCやワークステーションを組むのに、向いています。

一方、大きいため省スペース化などの用途には向きません。

続いてミドルタワーは、ある程度の大きさがあるので大型パーツも一部搭載させられます。一部というのは、大型ラジエーターを搭載させるとGPUのサイズを少し落とさなければいけなくなることがあるということです。

この特徴のため、ミドルハイクラスまでのゲーミングPCや簡単な作業用PCを組むのに向いています。一般的な用途であれば、ミドルタワーで組める性能で問題ありません。

そして、ミニタワーは、サイズが小さいため省スペース化に向いています。狭いスペースに置きたい方や、持ち運びたい方におすすめです。

一方、小さいので性能をあまり高くできないのが弱点になります。

このように、サイズごとに得意不得意があるので、用途に適したサイズを選びましょう。

欲しい端子の有無で選ぶ

静音PCケースに限らず、PCケースを選ぶ際には欲しい端子の有無も重要です。

フロントパネルの端子は特に、しっかりとチェックすることをおすすめします。

フロントパネルにUSBが豊富に搭載されていれば、非常に便利です。キーボードやマウス、USBレシーバーなどを付けやすくなります。ほかにもオーディオ端子の有無、Type-C端子の有無などPCケースごとに異なるので、チェックしましょう。

静音PCケースのおすすめモデル5選【静音特化】

ここまで、静音PCケースの選び方について紹介してきました。今度は、実際におすすめの静音PCケースを紹介していきます。合計10個紹介しますが、まずは静音性能に特化しているPCケースを5つ紹介するので、静音性を何より重視したい方はぜひご参考ください。

Fractal Design Pop XL Silent Solid

Pop XL Silentは、さまざまな点から静音性に特化したフルタワーPCケースです。

まず、フロントパネルとトップパネルが密閉式になっています。密閉されているので、音が外部に漏れにくいのがいいところです。デザインも密閉式の恩恵かシンプルかつ洗練された印象があり、デザイン・静音性の両方に貢献しているのがポイント。

さらに、瀝青製吸音フォームを搭載しているサイドパネルも魅力的です。建物の吸音材としても使われる産業グレードのもので、制振性能と吸音性能の両方が高いという特徴があります。

この吸音材の効果により、内部で発生する振動と音が外部に漏れにくいです。

そして、冷却性能と両立したい方向けに、トップパネルを取り外してファンを2基追加できます。そのうえ、各部に搭載可能なラジエーターの最大サイズも大きいです。前面には360mm、上面には280mm、背面には140mmのラジエーターを搭載できます。

対応マザーボード ATX/E-ATX/M-ATX/M-ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.0×2
  • USB 3.1 Gen2 Type-C(アドオン別売)
ドライブベイ
  • 外部5.25インチベイ×2
  • 3.5・2.5共用ベイ×4(内3つ同梱)
  • 2.5インチベイ×4(内2つ同梱)
CPUクーラー 全高185mm

Cooler Master Silencio S400

Silencio S400は、静音性特化のミニタワーケースです。

特徴的なのは、吸音材・遮音材。ソフトで厚みのある定番のフォーム材だけでなく、高密度ビニールなどさまざまな素材が搭載されています。各部で発生しやすい音の種類・周波数を計算し、特定の周波数を打ち消しやすい素材を各部に配置しているのが特徴です。

これにより、静音性能が非常に高くなっています。

さらに、サイドパネルは強化ガラスパネルかスチール遮音パネルの2種類のなかから、選べます。ガラスパネルは内部が見えるのがいいところですが、静音性能を重視したい場合はスチール製を選ぶのがおすすめです。

なお、CPUクーラーの全高はスチールと強化ガラスで変わります。1mm差と差はあまり大きくありませんが、この点も考慮して選びましょう。

また、通気性を高めて冷却性能と静音性能をある程度両立させたい場合は、トップパネルの遮音カバーを取り外せます。ダストフィルターが付属しているので、それに交換すれば通気性を高められるのでおすすめです。

このように、静音性能が高いだけでなく、「選べる魅力」があるPCケースだと言えます。

対応マザーボード M-ATX/M-ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.2 Gen1(USB 3.0)×2
  • 3.5mmヘッドセットジャック×1
  • SDカードリーダー×1
ドライブベイ
  • 外部5.25インチベイ×1
  • 3.5インチベイ×4
  • 2.5インチベイ×4
CPUクーラー Steel 167mm/TG 166mm

Fractal Design Define R6

Define R6は、素材にこだわったミドルタワー静音PCケースです。

サイドパネル、トップパネル、および胡乱とパネルには高密度の防音素材を使用しています。これは、工業用にも使われる非常に性能が高い防音材です。これらにより、内部で発生する音と振動をしっかりとカットできるのが、いいところ。

さらに、フロントドアにはアルマイトカバーが使われています。アルマイトは、陽極酸化処理されたアルミニウムのことです。この処理によって変色などがしにくく、耐久性も高くなるのがいいところ。

この素材でしっかり密閉されているので、デザイン性だけでなく静音性能も高くなります。

そのうえ、このカバーはドアになっており、簡単に開閉可能です。サイドパネルが密閉されている分メンテナンスがしにくいのが難点ですが、フロントドアを開けることで内部にアクセスできるようになっています。

密閉型のPCケースのなかでは、比較的メンテナンスがしやすい部類です。

静音性にこだわりたいけど、高級感やメンテナンス性も欲しいという方におすすめのPCケースだと言えます。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.0×2
  • USB 2.0×2
ドライブベイ
  • 外部5.25インチベイ×1
  • 3.5・2.5共用ベイ×6(最大11)
  • 2.5インチベイ×2(最大4)
CPUクーラー 最大185mm

ANTEC P101 Silent

P101 Silentは、ストレージ性能が高いミドルタワー静音PCケースです。

光学ドライブを設置するための5.25インチベイに、ツールレスの3.5/2.5インチ共用ベイなど多数のドライブベイを備えています。特に共用ベイが8つもあるのが、便利なところです。ストレージを多数搭載させられます。

保存したいデータ容量が多い方には、特におすすめです。

さらに、吸音材が搭載されているため、静音性も高くなっています。フロントドアも密閉性が高いため、フロントからノイズが漏れにくいです。

そのうえ、二層構造の遮音パネルが採用。フロントドアの内側、左右のサイドパネル、トップの内側に吸音材が貼り合わされており、静音性能が高いです。

そして、サイドパネルは密閉されているものの、開閉が楽にできます。SNAP-ON SIDE PANELという技術で、密閉性を損なうことなく開閉を簡単に行えるので、メンテナンスもしやすいです。

静音性能とストレージ性能が高いミドルタワーPCケースが欲しい方には、特におすすめの製品だと言えます。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/M-ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.0×2/USB 2.0×2
  • Audio in・out×1
  • ファンコントローラー×1
ドライブベイ
  • 外部5.25インチベイ×1
  • 3.5・2.5インチ共用ベイ×8
  • 2.5インチベイ×2
CPUクーラー 全高180mm

Fractal Design Define 7 XL

Define 7 XLは、扱いやすいフルタワー静音PCケースです。

シャーシ構造が本PCケースのための新設計になっており、手軽に開閉できます。3面で開閉ができる構造なので、組み込みやすいです。あらゆる角度からアクセスでき、メンテナンス性も高くなっています。

さらに、トップパネルには静音性の高いスチールパネルを搭載。冷却性能と両立させたい場合は、冷却重視の換気パネルに交換できます。換気パネルも付属するので、届いてから実際に見て判断し、どちらにするのかを選べるのがいいところです。

そして、内部空間が非常に広いのがいいところ。

大型ラジエーターを搭載して、静音性能だけでなく冷却性能も十分に高められます。もちろん、大型GPUを搭載させた高性能ゲーミングPCも組みやすいです。

そのうえ、GPUは垂直設置もできます。内部空間が広いだけでなく、パーツ設置の自由度も高いので、扱いやすいです。

また、フロントパネルにType-C端子を搭載。Gen2に対応しているため、高速充電および最大10Gbpsの高速データ転送もできます。充電ポートとして使うのも、データ転送速度が重要なプリンターなどに使うのもおすすめです。

これらの特徴から、Define 7 XLは、あらゆる用途に対応できる静音PCケースだと言えます。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/EE-ATX/M-ITX/SSI-CEB/SSI-EEB
前面インターフェイス
  • USB 3.1 Gen2 Type-C×1
  • USB 3.0×2
  • USB 2.0×2
  • オーディオIn・Out
  • 電源ボタン
  • リセットボタン
ドライブベイ
  • 外部5.25インチベイ×2
  • 3.5・2.5インチ共用ベイ×6+2(最大18)
  • 2.5インチベイ×2(最大5)
CPUクーラー 全高185mm

静音PCケースのおすすめモデル5選【冷却性と両立】

ここまで、静音PCケースのおすすめモデルを5つ紹介してきました。静音性に特化したモデルが多く、エアフロー効率に関してはある程度犠牲になっている製品が多いです。エアフロー効率・冷却性と、静音性能を両立させたい場合には、あまり向きません。

そこで今度は、冷却性と静音性能を両立させたい方におすすめのPCケースを5つ紹介していきます。

Fractal Design Torrent Solid

Torrent Solidは、エアフロー効率に特化しながら静音性も高いことで人気のあるフルタワーPCケースです。

フロントパネルが、オーブングリルデザインになっているのが特徴。メッシュ加工よりも、効率よく空気を取り込めます。そのうえ、グリルのデザインがソリッドで凝っており、デザイン性も豊かです。

さらに、ケース各所には水冷ラジエーターを取り付けられます。大型のラジエーターも使えるので、水冷クーラーで静音性と冷却性能の両方を高めたい方でも安心です。

このように冷却性能を高める工夫がありますが、同時に静音性を高める工夫もされています。

まず、ケース前面には静音性が高い180mmファンを2基搭載。ノイズが小さいうえに風量が大きいので、冷却性能が損なわれないのがいいところです。

続いて、フロントパネルと排気口のある背面以外は基本的に密閉されているため、エアフロー効率の高さを売りにしているPCケースのなかでは、比較的静音性能が高くなっています。

非常に高いエアフロー効率と静音性を両立したフルタワーPCケースが欲しい方には、非常におすすめの製品です。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/M-ITX/SSI-CEB/SSI-EEB
前面インターフェイス
  • USB 3.1 Gen2 Type-C×1
  • USB 3.0×2
  • マイク×1
  • ヘッドホン×1
ドライブベイ
  • 3.5インチベイ×2
  • 2.5インチベイ×4
CPUクーラー 全高188mm

Corsair iCUE 5000X RGB

iCUE 5000X RGBは、集中化されたエアフローが特徴的なミドルタワー静音PCケースです。

フロントのケースファンから吸気をし、内部に空気を送り込みます。その際、空気を一箇所から集中的に放出する仕組みになっており、熱源になりやすいパーツに集中的に風を当てられるのがいいところです。効率よく、ピンポイントで冷やせます。

さらに、120mmファンマウントを最大10個搭載可能。

360mmラジエーターに対応したマウントの位置も、3箇所あります。クーラーの配置を思うままにできるので、どのような構成にしても高い冷却性能を維持できるのがポイントです。

そして、全体的に密閉性が高いのもいいところ。フロントパネルはメッシュではなく、強化ガラス製パネルが使われています。サイドパネルやトップパネルも強化ガラスが使われており、密閉性の高さと内部デザインが見えるクリアさがあるのが魅力的です。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/M-ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.1 Type-C×1
  • USB 3.0×2
  • オーディオIn・Out
ドライブベイ
  • 3.5インチベイ×2
  • 2.5インチベイ×4
CPUクーラー 全高170mm

ANTEC P5

ANTEC P5は、静音性に特化しつつ冷却性能を高めやすいのが特徴のミニタワーPCケースです。

まず、フロントドアが密閉されています。遮音性が非常に高いだけでなく、サイドスリットから内部に吸気するため、エアフロー効率も犠牲になりません。遮音性とエアフロー効率を両立しています。

さらに、二層構造のパネルを採用。フロントドアの内側、左右のサイドパネル内側に吸音材が使われているため、PCケース内部で発生する振動と音をカットできるのがいいところです。

そして、ミニタワーにしては大きい240mmサイズのラジエーターも搭載できます。

そのうえ、ケースのフロント部分には140mmファンが1つ、120mmファンなら2つ搭載可能です。これらの冷却オプションがしっかりと用意されているのも、本PCケースの冷却性が高い理由になっています。

ミニタワーPCケースでも、静音性能と冷却性能をしっかりと両立させたい方におすすめの製品です。

対応マザーボード M-ATX/M-ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.0×2
  • オーディオIn・Out
ドライブベイ
  • 外部5.25インチベイ×1
  • 3.5・2.5インチ共用ベイ×4
  • 2.5インチベイ×4
CPUクーラー 全高155mm

NZXT H7

NZXT H7は、内部空間が広いのが特徴のミドルタワーPCケースです。

内部空間が広く、360mmの簡易水冷クーラーをフロントおよび上面に搭載できます。拡張性が高く、高性能なPCを作りたい方におすすめです。

そのうえ、奥行き400mmまでのGPUも搭載可能。グラフィック性能を重視する方にも向いており、幅広い用途に活用できます。

さらに、密閉性が高いパネルを採用。フロントパネルにはメッシュ加工などがなく、しっかりと密閉されています。

エアフローはある程度犠牲になるものの、大型ラジエーターの搭載などにより十分補えるのがいいところです。静音性能と冷却性能を両立させたいものの、密閉性が欲しいという方には特におすすめのPCケースだと言えます。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/M-ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.2 Gen2 Type-C×1
  • USB 3.1 Gen1 Type-A×2
  • 3.5ステレオミニ端子×1
ドライブベイ
  • 2.5インチ×4+2
  • 3.5インチ×2
CPUクーラー 全高185mm

Fractal Design Define S2 Vision RGB

Define S2 Vision RGBは、デザイン性と機能性を両立させるというコンセプトのミドルタワーPCケースです。

サイドパネルだけでなく、フロントパネルもガラス製になっています。そのうえ、RGBファンが4基付属されているため、エアフローを効率化しながら光るデザインにできるのがいいところです。

前面は密閉されていますが、フロントパネルの側面にエアインテークがあります。ここから吸気を行うため、エアフローを損なうことなく密閉性が高くなっているのが魅力的です。

さらに、ファンを最大9台搭載可能。フロント、上部には360mmラジエーターを搭載可能です。下部にも240mmのラジエーター用スペースがあり、冷却オプションが豊富。

構成を工夫することで、さらに冷却性能を高められます。

対応マザーボード E-ATX/ATX/M-ATX/ITX
前面インターフェイス
  • USB 3.1 Gen2 Type-C×1
  • USB3.0×2
  • USB 3.0×2
  • オーディオ端子×1
ドライブベイ
  • 3.5・2.5インチ共用ベイ×3
  • 2.5インチベイ×2(最大5)
CPUクーラー 全高185mm

PCケースを静音化するおすすめの方法

ここまで、静音性の高いPCケースのおすすめモデルを10個紹介してきました。最後に、今あるPCケースを静音化するおすすめの方法を4つ解説していきます。ケースの静音化に興味がある方は、ぜひご参考ください。

吸音材を貼り付ける

PCケースを静音化したい場合、吸音材を貼るのがおすすめです。

静音PCケースのおすすめモデル紹介でも、吸音材を貼り付けてある製品がありました。それだけ、効果が大きいということです。実際、吸音材の種類によって静音性能が上下しますが、薄いものでも貼るだけで音は大きく変わります。

素材などにまでこだわると高くつきますが、一般的な吸音材なら3000円程度で購入可能です。大きな一枚の吸音材をハサミなどで適切なサイズに切り、両面テープで貼り付けましょう。

簡易水冷クーラーに交換する

空冷クーラーを使っている場合は、簡易水冷クーラーに交換しましょう。

クーラーは、PCのさまざまなパーツのなかでも、特に音が出やすいパーツです。空冷クーラーは風の力だけで冷却する都合上、どうしてもファンの回転音が大きくなりがち。

一方簡易水冷クーラーは、冷却液の力と風の力を使って冷却します。ファンの負担が比較的低いため、音が大きくなりにくいです。

回転数の調節幅が広いケースファンを付ける

ケースファンというのは、エアフローを作るためのファンのことです。外部の空気をPC内部に取り込んで、CPUなどから発生した熱を外に逃がす役割があります。

このケースファンを選ぶ際は、回転数の調節幅をチェックするのがおすすめです。

500rpmまで回転数を下げられると、静音性を高めやすくなります。ファンの直径が大きいと、なおいいです。ファンの直径が大きい場合は、回転数を低くしてもエアフロー効率を維持しやすくなります。

ファンのブレードが大きいため、低回転でもしっかりと風が生まれるためです。

回転数が上がると音も大きくなるので、回転数をどれだけ下げられるのかはしっかりとチェックしておきましょう。

ファンの速度を制御する

ファンの回転速度を制御すると、静音にしやすくなります。

負荷が高いときには回転数をある程度上げて、そうでないときは回転数を落とすと冷却性能と静音性能のバランスが取れるのでおすすめです。

ファンの速度を制御するには、さまざまな方法があります。

まずは、UEFIを使う方法です。UEFIは、マザーボードのあらゆる設定を行うプラットフォームのこと。温度によって段階的にファンの回転数を制御できるので、非常に便利です。

ただ、マザーボードによっては使えない場合があります。

次に、フリーソフトを使う方法です。ファンの回転数を設定するためのソフトウェアが、無料有料問わずネット上に多数公開されています。これを使えば、すぐに回転速度の制御が可能です。

まとめ

本記事では、静音PCケースのおすすめモデルや静音化の方法などについて紹介してきました。

PCケースの静音化は、長時間作業する方や深夜にゲームをする方にとっては、ストレス源を減らせるので非常におすすめです。メンテナンス性が高いPCを使っている場合は、吸音材を後から貼り付けるなどの方法で静音化できます。

ただ、そうでない場合や、これからPCを組みたいという場合には、静音性能が高いPCケースを選ぶのがおすすめです。

静音性能と冷却性能のバランスはどの程度がいいのか、ほかにも必要な機能はあるのかなどを考えながら、自分に合う静音PCケースを選びましょう。