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GTX 1070搭載ゲーミングPCの性能を解説|おすすめCPU・購入時の注意点も紹介

本記事では、GeForce GTX 1070の特徴・性能とおすすめのCPU5選を解説しています。

GTX 1070は、GTX 1080に次いでリリースされたミドルクラスのグラボです。

リリースから6年以上経過し、現在ではエントリー~ミドルクラスの中間といった性能を有しています。

エントリークラスとして人気のGTX 1660 superよりもRTX 3060よりのゲーミング性能を誇り、価格も安価なコスパに優れたモデルです。

後継機のRTX 2070が登場していますが、フルHD環境を安価に楽しみたい方に注目されています。

本記事では、

  • GTX 1070の特徴や性能
  • 有名タイトルにおけるGTX 1070のゲーミング性能
  • GTX 1070搭載ゲーミングPCの基本構成
  • GTX 1070におすすめのCPU5選
  • GTX 1070を選ぶ際の注意点

をご紹介します。

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GeForce GTX 1070はどんなグラボ?特徴を解説

GTX 1070は、高いコスパと優れたゲーミング性能が評価されているグラボです。

リリース当時は、ミドルクラスでありながら前世代のハイエンドクラス並みの性能を有していると話題に。価格も抑えられていたことから、人気のグラボとして多くのゲーミングPCに採用されていました。

リリースから6年が経過した現在でも、エントリー~ミドルクラスの立ち位置にあるグラボとして、一定の評価を受けています。

グラボの価格高騰が激しい中で、フルHD環境を中心としたタイトルをプレイしたいユーザーにはおすすめのモデルです。

エントリークラスのグラボとして人気

リリース当時は、ミドルクラスのグラボでしたが、現在では上位のエントリークラスといった位置づけで考えられています。

エントリークラスの人気モデルはGTX 1660 superですが、GTX 1070はGTX 1660 superと価格差がほとんどなく、性能はRTX 3060寄りといった特徴があります。

残念ながら、各メーカーはすでにGTX 1070搭載モデルの販売を終了していますが、安くグラボの性能を高めたい方がGTX 1070を採用するケースも。

GTX 1070は、前世代のGTX 970と比べても約60%も性能が向上しています。RTX 2060と同等のスペックを誇ることを考えると、現在でも十分に選択肢に入るモデルです。

フルHD環境ならさまざまなタイトルが快適に

GTX 1070は、フルHD環境のプレイを中心としたユーザーにおすすめのグラボです。

WQHD環境以上では、スペック不足を感じる場面もありますが、フルHD環境ではさまざまなタイトルを快適にプレイできます。

フルHD環境であれば、グラフィックも標準設定で十分なfpsを出力できるので、無理にグラフィックを落とす必要もありません。

また、GPUメモリが8GBと大きい点もポイントです。性能が同等のRTX 2060は、GPUメモリが6GBなため、高負荷の場面ではGTX 1070が安定感が勝ります。

安く性能のよいグラボが欲しい方におすすめ

GTX 1070の大きな魅力は、中古市場で安価に手に入る点です。

中古市場では2万円前後といった価格で取引されることが多く、RTX 2060が4万円前後であることを考えるとコスパのよさがわかります。

GTX 1660 SUPERとの価格差もほとんどないため、中古市場でエントリークラスのグラボを探している方は、GTX 1070がおすすめです。

また、GTX 1070は省電力性も優れています。消費電力が150Wと抑えられており、電源ユニットやCPUファンへの負担が少なくて済みます。ほかパーツにコストがかからないメリットもあり、総合的にもコスパに優れたモデルです。

新品で買うメリットは少ない

中古市場では魅力的なGTX 1070ですが、新品で購入するメリットはほとんどありません。

新品では、現行モデルと変わらない価格なため、GTX 1070の優位性は薄いです。

また、すでにメーカーは販売を終了しているため、新品で購入できる機会は多くありません。

amazonや楽天市場などのECサイトでもプレミア価格になっており、現行モデルよりも高い価格がつけられている場合もあります。

そのため、GTX 1070については、中古市場での購入を前提と考えてください。

RTX 3060と変わらない価格であれば、性能や機能に優れたRTX 3060以上のグラボを購入しましょう。

GeForce GTX 1070のゲーミング性能を解説

ここまで、GTX 1070の特徴やメリット・デメリットを解説してきました。

GTX 1080は、エントリークラスとして高いゲーミング性能とコスパが評価されているモデルです。フルHD環境ではさまざまなタイトルを快適にプレイできます。

ここからは有名タイトルにおけるGTX 1070のゲーミング性能を解説していきます。

有名タイトルのゲーミング性能比較表

ゲーミング性能を比較するにあたり、CPUはCore i3-10105Fを使用します。

グラフィックは、フルHD環境です。ゲーム内設定は「最高」「低」を測定。

FPSは平均の数値を算出します。

タイトル 最高設定 低設定
Apex Legend 95.4fps 148.6fps
VALORANT 164.7fps 204.3fps
フォートナイト 108.2fps 240.4fps
Grand Theft Auto Ⅴ 47.6fps 68.5fps

Apex Legend

大人気のバトロワFPSゲームApex Legendは、最高設定で95.4fps、低設定で148.6fpsでした。

低設定では、戦闘シーンを含めたさまざまな場面で、安定して144fps前後を出力しており、快適なプレイが楽しめます。

エントリークラスのグラボで、144fpsを安定して出力できるのは、大きなメリットです。

一方、グラボの性能に大きく影響するタイトルなため、より綺麗なグラフィックでプレイしたい方や、200fps以上を出力したい方は、上位のモデルを選びましょう。

VALORANT

5人1チームの爆破ゲーが楽しめるVALORANT。

最高設定で164.7fps、低設定で204.3fpsを出力しました。

最高設定でも、安定して144fps以上を出力。低設定では、200fps前後で快適にプレイができます。

戦闘シーンにおいても、大きくfpsが低下することもなく、VALORANTをメインにプレイするユーザーにおすすめです。

CPUの性能が大きく影響するタイトルなので、より高いリフレッシュレートでプレイしたい方は、CPUのアップグレードを検討しましょう。

フォートナイト

フォートナイトは、数々のバトルモードを楽しめる無料FPSゲームです。

最高設定で108.2fps、低設定で240.4fpsを出力しました。低設定では安定して240fps前後を出力。

高設定でも144fps前後と、高いfpsで快適なプレイが可能です。

最高設定やWQHD環境では、スペック不足を感じる場面もありましたので、高グラフィックでプレイしたい方は、アップグレードしましょう。

フルHD環境で、撃ち合いに勝ちたい方におすすめです。

Grand Theft Auto Ⅴ

世界で2番目に売り上げた、大人気TPSアクションゲームGrand Theft Auto Ⅴ。

最高設定で47.6fps、低設定で68.5fpsを出力しました。

低設定では、安定して60fps以上を出力しているものの、高設定以上では、PS4よりも低いfpsという結果に。

グラボ、CPUともにスペック不足を感じる面があり、Grand Theft Auto Ⅴをメインにする場合には、より上位のグラボを選びましょう。

グラフィックを重要視しない方であれば、最低設定にすることで戦闘シーンも快適にプレイができます。

撃ち合いに勝ちたい方は低設定をおすすめします。

GTX 1070を搭載したゲーミングPCの基本構成

ここからは、GTX 1070を搭載したゲーミングPCの基本構成をご紹介します。

GTX 1070のスペックを発揮できる構成にしているので、基本構成以上のスペックを目安にしてください。

すでに各メーカーからはGTX 1070搭載モデルは販売されていないため、GTX 1070を採用する場合の参考にしましょう。

GPU GTX 1070
CPU Core i7-6700K
メモリ 16GB~
ストレージ 500GB SSD
電源ユニット 550W

CPUはCore i7-6700K以上を選びましょう。より新しいモデルなら、Core i3-10105F以上がおすすめです。

メモリやストレージは用途に合わせて容量を確保しましょう。動画・画像編集を行うならメモリを32GBするのが一般的です。

さまざまなソフトをインストールするなら、ストレージも拡張しましょう。1TB SSDの採用や、HDDの追加がおすすめです。

電源ユニットは、550Wで十分ですが、将来的な拡張を考えるなら650W以上への拡張も検討してください。

GTX 1070におすすめのCPU

ここからはGTX 1070と相性のよいおすすめCPU5選をご紹介します。

用途と予算のバランスを考え、GTX 1070のスペックを引き出せるCPUを選びましたので、ぜひ参考にしてください。

Core i3-10105F

Core i3-10105Fは、2021年3月にリリースされた第10世代のエントリークラスのグラボです。

Core i3でありながら、優れたゲーミング性能を発揮し、GTX 1070と相性のよいグラボと言えます。

有名タイトルのゲーミング性能比較表でも使用したCPUであり、エントリークラスとしては、十分なゲーミング性能を有したモデルです。

4コア6スレッドで、3.7Ghz、オーバークロック時には、4.40Ghzを発揮します。

エントリークラスらしい、安価な価格設定が魅力。すでに後継モデルが発売されていることもあり、より安価になっている点も見逃せません。

CPUクーラーも付属し、コスパに優れたモデルです。

十分な処理速度とゲーミング性能を有したCPUを、安価に手に入れたい方におすすめ。

 

Core i3-12100F

より高性能なエントリークラスのCPUが欲しい方には、Core i3-12100Fがおすすめです。

2022年1月にリリースされた第12世代のエントリークラスモデルで、優れた性能を持っています。

4コア8スレッド・3.3 GHzというスペックですが、Core i5-10600Kと同等の性能を持っており、エントリークラスのCPUとしては競合がいないほど評価されているモデルです。

マルチスレッド性能も高く、従来のCore i5クラスの性能を持っています。

性能で言えばエントリー~ミドルクラスの位置づけになるため、GTX 1070との相性は抜群。

エントリークラスでも性能に妥協したくない方におすすめです。

Core i5-12400F

予算が許すなら、もう一つ上のランクのCPUを選びましょう。

Core i5-12400Fは、2022年1月にリリースされた第12世代のミドルクラスCPUです。

Core i7-11700やRyzen 5 5600Xを上回るゲーミング性能を持っており、ミドルクラスのゲーミングPCでは最も人気のCPUとなっています。

Core i3との価格差は大きいものの、見合うだけの性能差もあり、長く活躍できるモデルです。

GTX 1070との相性はオーバースペック気味ですが、将来的な拡張やアップグレードを考慮して、性能の高いCore i5-12400Fを採用するのもおすすめ。

将来的にパーツをアップグレードするなら、Core i5-12400Fを選びましょう。

Ryzen 5 5600X

AMD社のRyzen 5 5600Xは、安価で優れたゲーミング性能を持つ6コア12スレッドのCPUです。

Zen 3アーキテクチャを採用し、前世代に比べ、ゲーミング性能が高いCPUとして人気を博しています。

アーキテクチャの見直しにより、ゲーミング性能が強化。弱いとされていたゲーム用途でもパフォーマンスを発揮できるようになりました。

ライバルモデルのCore i5-12400に比べ、性能面では差がありますが、価格面では1万円以上安いといったメリットもあります。

Ryzen 5 5600X自体、性能が低いわけではないので、予算と用途に合わせて選択するのがおすすめです。

安価にさまざまな場面で活躍するCPUが欲しい方は、Ryzen 5 5600Xを選びましょう。

Ryzen 5 5500

Ryzen 5 5500は、エントリークラス向けのゲーミングCPUです。

6コア12スレッドとZen 3アーキテクチャを採用し、ゲーミング性能も高めたモデルとして評価されています。

CPUの処理速度は、Ryzen 5 5500が優れているものの、ゲーミング性能はCore i3-12100に劣ります。ただし、価格はRyzen 5 5500の方が安いため、コスパ面ではRyzen 5 5500が優秀です。

GTX 1070との相性もよく、十分に性能を引き出せることから、よりコスパを重視する方はRyzen 5 5500がおすすめ。

ゲーム以外の用途では、Core i3-12100よりも高い性能を発揮するので、自分がプレイしたいタイトルや作業内容によって選択しましょう。

より安く、フルHD環境でのプレイを楽しみたい方におすすめです。

GeForce GTX 1070を選ぶ際の注意点

ここまで、GTX 1070におすすめのCPUを紹介しました。

エントリークラスのグラボとして、高い性能と安価に手に入る点が魅力のグラボです。

ここからは、GTX 1070を選ぶ際の注意点についてまとめます。

レイトレーシング、DLSSといった新機能はなし

GTX 1070には、レイトレーシング、DLSSといった新機能は実装されていません。

高グラフィックや4K環境でプレイしたい方は、RTXシリーズがおすすめです。

とくに、レイトレーシングを使用した4K環境でのプレイは、RTX 3060以上のグラボを選びましょう。

フルHD環境でのプレイが中心のユーザーは、GTX 1070も選択肢に入ります。

★ポイント★

※1…水面の反射や、光や影の微妙な描写をよりリアルに表現する技術のこと。

※2…映像の荒いシーンをディープラーニングにより学習させた綺麗なシーンに移し替えて、グラボの負担を下げる技術のこと。

WQHD以上の環境はやや厳しい

GTX 1070は、フルHD環境でのプレイに大きな魅力をもったグラボです。

一方、WQHD以上の環境では、スペック不足を感じる場面もあります。

WQHD環境以上での快適なプレイや高グラフィックでのプレイを楽しみたいと考えている方は、RTXシリーズを選びましょう。

WQHD環境ならRTX 2060、4K環境でのプレイも視野に入れるならRTX 3060以上がおすすめです。

中古品は状態を確認

GTX 1070は中古市場で購入がおすすめですが、状態はしっかりと確認しましょう。

中古市場でのパソコンパーツの購入は、基本的に信頼性の高いショップがおすすめです。

アマゾンや楽天などのECショップ、パソコンショップなどは状態の記載や、初期動作の保証も多いです。

一方、フリマアプリやジャンク品は、ハードウェアの知識に自信がある方以外にはおすすめしません。

初期動作の保証がなく、買い直しのリスクもあります。

どうしても購入したい場合には、初期不良のリスクを踏まえて検討してください。

まとめ

本記事では、Geforce GTX 1070の特徴と相性のよいおすすめCPU5選を解説しました。

GTX 1070は、エントリークラスとして高く評価されているグラボです。リリースから6年が経過していますが、フルHD環境では十分なゲーミング性能を有しています。

価格が抑えられたモデルも多いので、コスパに優れたゲーミングPCを検討している方は、ぜひ参考にしてください。