イベントや周年記念が間近に迫り、ノベルティとしてモバイルバッテリーを検討している方はいらっしゃいませんか?

「短納期に対応できる?」「予算感は?」「名入れ方法は?」など、初めての発注では様々な不安があります。

本コラムでは、モバイルバッテリーを例に、ノベルティの制作プロセス、予算目安、短納期対応のポイントを解説します。

周年記念品・ノベルティに人気のモバイルバッテリー 人気の理由

周年記念品やノベルティとして、なぜモバイルバッテリーが選ばれるのでしょうか。

企業や教育機関での配布用途として高い人気を誇る理由を解説します。

人気の理由1 誰でももらって嬉しい実用的アイテム

モバイルバッテリーは、実用的で多くの方に喜ばれるノベルティとなっています。

日常的に使用できる実用性:スマートフォンの普及率が97%を超える現代では、外出時の充電切れを防ぐアイテムとして重宝される
幅広い年齢層に対応:世代を問わず活用できるため、多様な層をターゲットとするイベントに最適
長く使用してもらえる耐久性:適切な品質のものを選べば、長期間使用され、企業や団体の認知度向上に貢献する

展示会やイベントでの配布用ノベルティとしても上位にランクインするモバイルバッテリーは、企業名やロゴの露出機会が増え、マーケティング効果も高いアイテムです。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ

人気の理由2 名入れ含めデザインの自由度が高い(印刷)

モバイルバッテリーの大きな魅力は、デザインの自由度が高いことにあります。

企業ロゴや記念日、メッセージなどを印刷することで、オリジナリティあふれる記念品を制作できます。

フラットな印刷面積:多くのモバイルバッテリーは平らな面積がある程度確保できるため、ロゴやイラストの印刷に適している
カラーバリエーション:本体カラーも企業カラーに合わせた色の選択が可能な場合もある
印刷方法の選択肢:UVインクジェット、シルク印刷、レーザー刻印など様々な印刷方法から選べるため、デザインに合わせた最適な方法を選択できる

製品によっては、表面全体をフルカラーでデザインできるものもあり、写真やグラデーションなど複雑なデザインも表現可能です。

このように自社ブランドを効果的に表現できる点も、モバイルバッテリーがノベルティとして選ばれる理由の一つです。

また、短納期でも、シンプルなロゴやテキストであれば迅速に対応できるため、急な記念イベントでも対応できます。

人気の理由3 高級感が出せる(包装など)

モバイルバッテリーは、適切な包装やオプションを選ぶことで、高級感を演出できます。

化粧箱のオプション:専用の化粧箱に入れることで、プレゼントとしての格式を高められる
ギフトラッピング:包装紙や熨斗などを利用したラッピングで、贈答品としての価値を高められる
必要なものをセットに:ケーブルやACアダプターとセットにすることで、より実用的で価値の高い贈り物にできる

卒業記念品や周年記念品として活用する際には、個人名や記念日を刻印することで、オンリーワンの特別感を演出することも可能です。

受け取った方が「大切に使いたい」と感じる記念品となります。

周年記念・ノベルティの予算の目安。必要な費用を確認

ノベルティや記念品の制作を検討する際に気になるのが予算です。

モバイルバッテリーノベルティの一般的な価格帯と、実際に制作する際に必要な費用項目を解説します。

製品の平均単価・中央値

モバイルバッテリーノベルティの平均単価は約2,800円、中央値は約3,000円前後です。

多くの企業がこの価格帯で記念品やノベルティとして活用しています(オウルテック調べ)。

もちろん、製品の仕様(容量、デザイン、素材など)やオプションの有無によって価格は変動します。

代表的な価格帯は以下の通りです。

























種類 価格帯 特徴
エントリーモデル 1,500円~2,000円 基本機能を押さえた標準モデル
スタンダードモデル 2,000円~3,500円 一般的なノベルティに最適
プレミアムモデル 3,500円~5,000円 高品質で周年記念品に適する


※オウルテック調べ

数量によって単価が変動する場合も多いため、予算に応じた商品選びが重要です。

短納期での対応が必要な場合は、エントリーモデルやスタンダードモデルなどの標準的なモデルであれば在庫確保が比較的容易です。

予算は? 本体以外にかかる費用

モバイルバッテリーノベルティを制作する際は、本体価格以外にも様々な費用が発生するのが一般的です。

予算計画時には以下の項目も確認しましょう。

1. 印刷関連費用
版代(初期費用):5,000円~20,000円程度。印刷のための版を作成する費用で、デザインの色数や複雑さにより変動
印刷単価:1個あたり100~500円程度。印刷方法や色数により異なる
2. オプション費用
個別包装代:1個あたり0~100円程度。カラー包装紙、熨斗などの包装費用
ギフトラッピング代:1個あたり100~400円程度。不織布、ギフトカードなどの費用
3. 物流関連費用
送料:1,000円程度。納品先までの配送費用
※購入金額が一定額を超えると送料無料になる場合がある
※北海道や沖縄県などの遠隔地への配送では追加送料がかかる場合がある
※複数の納品先に送付する分納の場合、追加費用がかかることが多い

予算を抑えるコツとしては、発注数量をまとめる、印刷色数を抑える、標準仕様の製品を選ぶなどがあります。

印刷内容をシンプルにして、標準的な包装オプションを選ぶことで、追加費用を抑えつつ納期短縮を図れます。

周年記念・ノベルティ制作の流れ

モバイルバッテリーノベルティや周年記念品の制作は、いくつかの段階を経て進められます。

初めての方でも安心して進められるよう、制作の一般的な流れを順を追って解説します。

特に短納期対応が必要な場合のポイントも含めてご紹介します。

STEP1: 要件定義・商品選定

まず最初に、ノベルティの目的や配布対象者、必要数量、予算などの基本要件を明確にします。

この段階での確認ポイントは以下の通りです。

用途の明確化:展示会配布用、周年記念品、卒業記念品など
配布対象者の特性:年齢層、性別、関係性(顧客、従業員など)
必要数量と予備:予定数量プラス予備分(5~10%程度)を確保
希望の容量・機能:モバイルバッテリーの容量(mAh)、サイズ等
ノートPCやスマートウォッチなどの小型電子機器の充電器への対応状況や、ポートの種類や出力W数などの希望も可能なら整理しておく
予算の設定:総予算と1個あたりの希望単価

これらの要件をもとに、適切な商品を選定します。

制作会社に相談する際は、これらの情報を整理しておくことで、適切な提案を受けやすくなります。

よくわからない場合は希望する使い方や条件を整理し、制作会社に相談しましょう。

また、想定する使用端末との互換性などは、事前に確認することが重要です。貸出用サンプルがある場合は、実際に試して使い心地を確かめてみましょう。

STEP2: 見積もり依頼・予算確定

要件が決まったら、複数の制作会社に見積もりを依頼するのが一般的です。

見積もり依頼時に明確にしておくべき点は以下の通りです。

商品の詳細仕様:予算、製品型番、容量、サイズ、カラーなど
印刷の詳細:印刷方法、色数、印刷位置、印刷箇所が複数ある場合はその内容
数量:正確な発注数量(ロット数によって単価が変わる場合が多い)
納期:希望納期(急ぎの場合はこの時点で相談)
梱包・配送方法:個別包装の有無、配送先情報
サンプル提供の有無や条件:サンプルについては貸与か有償か、利用には会員登録が必要など、制作会社によって対応が異なります。見積もり依頼時に必ず確認しましょう。

見積書を受け取ったら、含まれる費用項目を確認し、必要に応じて複数会社の比較検討を行います。

予算に合わない場合は、商品の変更も含め、単価を下げる条件があるかなどについて制作会社に相談しましょう。

STEP3: 名入れ・印刷方法の選定

モバイルバッテリーに企業名やロゴを入れる際の印刷方法は複数あり、それぞれ特徴が異なります。

主な印刷方法とその特徴は以下の通りです。

UVインクジェット印刷
特徴:フルカラー印刷が可能で、写真やグラデーションも表現できる
メリット:細かい表現が可能で、少量生産にも対応
デメリット:大量生産時はコストが高くなることがある
シルク印刷
特徴:版にインクを通して押し付ける印刷方法
メリット:耐久性が高く、大量生産に向いている
デメリット:色数が増えるとコストが上がる、グラデーション表現が難しい
レーザー刻印
特徴:レーザーで表面を削って文字や模様を刻む方法
メリット:高級感があり、耐久性に優れている
デメリット:色の表現ができない、素材によっては対応不可

製品の素材や形などによって、選択できる印刷方法は決まっているのが一般的です。

また、「フルカラー」と「1色」では費用が大きく異なります。

選択できる印刷方法のなかから、予算なども踏まえて選択することが重要です。

STEP4: デザインデータ入稿・校正

印刷方法が決まったら、デザインデータを入稿します。

一般的には、以下の点について確認が必要です。

制作会社によって入稿に際しての注意事項や入稿用のテンプレートが用意されているため、それに従って入稿準備を行いましょう。

データ形式の確認:制作会社が指定する形式(ai, eps, pdf等)でデータを準備
解像度の確認:印刷に必要な解像度(一般的に350dpi以上)であることを確認
色指定の方法:カラーモード(CMYK/RGB)や特色の指定方法を確認
印刷位置の指定:印刷可能範囲でどの位置に印刷するかを指示

データ入稿後は、制作会社がサンプル(校正)を作成します。

このサンプルで色味や印刷位置、全体の仕上がりを確認し、必要に応じて修正を依頼します。

サンプル確認は非常に重要なステップですので、慎重に行いましょう。

正式な発注は、デザインデータ入稿のタイミングとなるのが一般的です。

STEP5: 生産・検品

サンプル確認後、問題がなければ本生産に入ります。

生産期間は数量や製品の複雑さによって異なりますが、一般的には以下のような工程で進みます。

1.製品の準備:印刷する製品を準備(動作確認含む)
2.印刷作業:指定された位置に印刷
3.検品:印刷品質チェック
4.梱包:印刷された製品をパッケージングする

スムーズに進行するためにも、担当者の連絡先を明確にしておくことが重要です。

検品については、制作会社側で行われますが、納品前に一部サンプルを確認させてもらえるケースもあります。

STEP6: 支払い・納品

生産が完了したら、最終的な支払いと納品の段階に入ります。

この段階での確認ポイントは以下の通りです。

納品スケジュールの確認:納品日時と配送方法の最終確認
納品場所の指示:複数拠点への配送がある場合は配送先ごとの数量確認
支払い条件の確認:請求書の受け取り方法や支払い期限の確認
検収方法の確認:納品物の検収方法と問題があった場合の対応方法

納品後は、速やかに数量や品質を確認し、問題があれば直ちに制作会社に連絡することが重要です。

特にイベントなどで使用する場合は、十分な余裕をもって納品してもらい、事前に内容確認をすることをお勧めします。

【最短1週間も可能!?】オウルテックの短納期対応の目安と条件

急なイベントやキャンペーンで、短期間でのノベルティ制作が必要になることもあります。

このような場合でも、一定の条件が整えば最短1週間程度での納品が可能です。

短納期で制作するための条件と注意点を解説します。

短納期対応を可能にする条件

1.在庫がある商品を選ぶ:タイミングによって在庫があるものは異なる。問い合わせのうえ、在庫がある製品から選定を
2.シンプルなデザイン:複雑でないデザインや色数を抑えた印刷内容で
3.迅速なデータ入稿と校正確認:データ準備と校正確認をスピーディに行う
4.標準的な梱包方法:特殊な包装や個別対応を減らす

特に重要なのは、社内での意思決定プロセスのスピード化です。

デザイン確認や校正承認のプロセスを効率化し、担当者が即時に判断できる権限を持つことで、大幅な時間短縮が可能になります。

短納期対応時の注意点

追加料金の可能性:通常価格の10~30%程度の特急料金が発生する場合がある
選択肢の制限:商品や印刷方法の選択肢が限られる可能性がある
確認プロセスの簡略化:通常より校正回数が制限される場合がある

急ぎの案件では、事前に「短納期対応が可能か」を確認し、スケジュールや条件について詳細に相談することをお勧めします。

経験豊富な制作会社であれば、過去の実績をもとに現実的なスケジュールを提案してくれるでしょう。

重要なのは、優先順位を明確にし、妥協できる点と譲れない点を整理しておくことです。

まとめ

モバイルバッテリーは実用性とデザインの自由度から、企業の販促活動に最適なノベルティです。

成功のポイントは、①目的と対象者の明確化、②綿密な予算計画、③適切な印刷方法の選択、④余裕を持った納期設定です。

短納期対応には国内在庫品の選定とシンプルなデザインが鍵となります。

信頼できる制作会社選びと事前準備で、効果的なノベルティ制作を実現しましょう。

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