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オープンフレームPCケースのおすすめ10選。選び方や購入時の注意点を紹介

オープンフレームのPCケースについて知りたい人向けの記事です。
PCケースは、ミドルタワーやフルタワーのような大きさで分類されています。

一般的な箱型PCケースとは違いオープンフレームPCケースはパネルが設置されておらずパーツがむき出しのPCケースです。
独特なデザインのオープンフレームPCケースの選び方やメーカーを紹介をしています。

ゲーミングPCや周辺機器を専門としているスタッフが厳選したおすすめのオープンフレームPCケースも記載。
ほかにも、オープンフレームならではの購入時の注意点もまとめましたので、購入前にチェックするのがおすすめです。

オープンフレームは、箱型PCケースにはないメリットやデメリットがあるため、ケースを購入したい人はこちらの記事を読んで後悔しないPCケースを購入しましょう。
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オープンフレームPCケースとは?


オープンフレームとは、一般的な箱型のPCケースとは異なり、内部のパーツがむき出しのケースです。
パネルの開閉が必要ないため、カスタマイズ性が非常に優れており、検証用で使用する人に向いています
オープンフレームには箱型にないメリットとデメリットがあります。

メリット デメリット
カスタマイズが容易 静音性がない
熱がこもらない パーツがむき出しのため、外的要因に弱い
パーツのデザインが際立つ パーツにホコリがたまる

デメリットをクリアできる環境であれば、オープンフレームは非常に使いやすいです。

オープンフレームPCケースの選び方


オープンフレームPCケースも箱型と同じように搭載可能なパーツのサイズが決まっています。
デザイン性もメーカーなどで違うため、選び方は箱型と大きく変わりません。

どのようなスペックのPCを組み立てたいのかによって重視する項目が変わります。
完成後を想定してオープンフレームPCケースを選びましょう

搭載可能なマザーボードから選ぶ

パネルがないオープンフレームPCケースでも搭載できるマザーボードのサイズは決まっています
マザーボードで拡張性が変わるため、自作PCで最も重要なパーツです。

主に使われているマザーボードのサイズは4種類あります。

規格 サイズ
E-ATX 305mm×330mm
ATX 305mm×244mm
Micro-ATX 244mm×244mm
Mini-ITX 170mm×170mm

オープンフレームPCケースでもE-ATXが搭載できるモデルは少ないです。

サイズで選ぶ

窮屈な場所に設置するには向いていないPCケースのため、サイズ確認は重要です。
オープンフレームPCケースには、さまざまなサイズのモデルがあります。
箱型と違い画像では大きさがわかりづらいです。

サイズを確認するのはもちろんですが、パネルがないため、配線やパーツがフレームよりも外側にでることも計算に入れる必要があります

組み立て方により変わるため、パーツ搭載後のサイズを想定して設置場所には余裕を持たせるのがおすすめです。

デザインで選ぶ

オープンフレームPCケースといってもパネルを採用しているモデルもあります。
検証用で使用するのであれば、フレームのみのモデルがおすすめです。

パーツを見せるためにオープンフレームを選ぶ人は、パネルが採用されているケースが向いています。
パーツの設置方向がケースによって違うため、ケースのデザインだけで判断ができません。

グラボを垂直配置やLEDを搭載させると映えるデザインがあります。
パーツを搭載した際のデザインを想定して選ぶのがおすすめです。

オープンフレームPCケースのおすすめメーカー


オープンフレームPCケースを多数販売しているおすすめメーカーを紹介します。
箱型のPCケースとは違う形状のため、耳にしないメーカーが多いです。

長尾製作所

1971年に設立された古くから親しまれている精密板金加工メーカーです。
板金加工にて製作できるPCパーツをほぼカバーしており、PCケースはオープンフレームのみを販売しています。

オープンフレームPCケースといえば長尾製作所と言われるくらいシェアが大きいです。
ケースのみの見た目だけでは判断できない合理的な作りが高く評価されています。

個人や法人向けに1個から企画やデザインを受け付けており、新しいパーツを作成することも可能です。

Thermaltake(サーマルテイク)

サーマルテイクが設立されたのは1999年1月と20年以上愛されている台湾のPCハードウェアメーカーです。
箱型のPCケースも有名ですが、オープンフレームの販売もしています。

全体的にドレスアップを前提としているPCケースを多数販売しており、オープンフレームPCケースもショーケースのようなデザインが多いです。

電源ユニットやケースファンなどのパーツも取り扱っており、世界的に人気メーカーといえます。

antec(アンテック)

アンテックは1986年に創業したアメリカのPCパーツメーカーです。
PCケースの箱型はもちろん、オープンフレームも数多く販売しています。

2007年から日本でも積極的にショールームを開催しており、「アンテッ子ちゃん」や「アンテッ君」というマスコットキャラクターを製作。

電源ユニットやCPUクーラーなども取り扱っており、電源ユニットとセットになっているPCケースが有名です。
オープンフレームPCケースでは、強化ガラスを採用しており、デザイン性が非常に優れています

オープンフレームPCケースおすすめ10選

ゲーミングPCや周辺機器を専門としているスタッフがオープンフレームPCケースを厳選しました。
使用用途により選び方も変わるため、目的を明確にして選びましょう

長尾製作所 SS-NFRAME-ATX

メリット
  • ネジ穴の精度が高いため、組み立てやすい
  • さまざまなマザーボードに対応している
  • グラボを垂直設置可能
デメリット
  • 取っ手の材質がプラスチックなので持ち運びに不安がある

長尾製作所のPCパーツの造形美を楽しめるオープンフレームPCケースです。
対応しているマザーボードの種類が豊富なため、さまざまなスペックのPCを組めます。

グラボを垂直に配置することに対応しており、自由度が高いです。
ベースの色が黒なので、黒いパーツはもちろんですが、さまざまな色のパーツに合います。

フレームのみのタイプなため、設置場所には注意が必要です。
パーツ搭載後の画像などを見てから購入を決めるのをおすすめします。

メーカー 長尾製作所
サイズ(幅x高さx奥行) 282.5x450x190mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX

サーマルテイク Core P3 TG Pro Snow Edition

メリット
  • 強化ガラスでショールームのような美しさ
  • さまざまな置き方に対応できる
  • 拡張性が豊富
デメリット
  • 囲われている部分があるがケースファンは非搭載

サーマルテイクの強化ガラスを採用しているオープンフレームPCケースです。
フレームのみのタイプとは違い、ショーケースのような形状に仕上げてあります。

USB端子などのインターフェースも搭載しており、箱型とオープンフレームのいい所を合わせた設計です。
搭載可能なマザーボードの種類も豊富で、機能性やデザイン性を重視したPCを組み立てられます。

壁掛けも可能なオープンフレームPCケースなので、インテリアのひとつとしても使用可能です。

メーカー サーマルテイク
サイズ(幅x高さx奥行) 268x535x500mm
対応マザーボード E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×4or2.5インチ×5
対応電源ユニット ATX

クーガー CONQUER2

メリット
  • 独自の金属フレームと視認性を向上するデザイン
  • 外装パーツは一部が分離着脱可能
  • RGBシステム「Trelux」も搭載している
デメリット
  • サイズが大きく重量も重い

クーガー独特の形状をしたオープンフレームPCケースです。

アルミフレームを使用した最先端の形状であり、PCパーツの換装を簡単に行える「デタッチャブル・シャーシ」を採用。
オープンフレームながらも、PCパーツを容易に扱うことが可能です。

独自の金属パーツ、4枚のガラスパネルによって構成された本体は、高い剛性を持つと共に、ほかのケースとは一線を画す優れたデザインとなっています。

デザイン性を重視したい人に向いています。

メーカー クーガー
サイズ(幅x高さx奥行) 368x631x744mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×2/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX

アンテック Striker

メリット
  • 3面の強化ガラスを搭載している
  • RGBイルミネーションが全方位に対応
  • 革新的なデザイン
デメリット
  • 対応しているマザーボードが少ない

アンテックの強化ガラスをサイドとフロントに採用しているオープンフレームPCケースです。
搭載可能なマザーボードがMini-ITXのみで、水冷式に特化しています。

サイドにUSB端子やLEDコントロールのインターフェースを搭載しており、光るゲーミングPCにも対応可能です。
本格水冷式を見据えた設計になっています。

ケーブル配線をスッキリみせるための構造にもなっており、オープンフレームPCケースでコンパクトにまとめたい人におすすめです。

メーカー アンテック
サイズ(幅x高さx奥行) 230x410x420mm
対応マザーボード Mini-ITX
ドライブベイ 2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX/SFX

長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX

メリット
  • ベンチテーブル型の横置きだけでなく縦置きも可能
  • さまざまなマザーボードに対応している
  • ファンやラジエーターなどの柔軟な設置に対応可能
デメリット
  • 組み立てが初心者には難しい可能性がある

長尾製作所のテーブル型のオープンフレームPCケースです。
ベンチ台や斜め置きとして使えます。

自宅だけでなくPCの展示用として使用している所もあり、自作PCに慣れている人向きです。
大きさはミドルタワーほどで、搭載可能マザーボードもATX以下の大きさになっています。

ゲーミングPCにはもちろんですが、マイニング用としても使われることが多いです。
フレームだけで横置きを求めている人におすすめなオープンフレームPCケースといえます。

メーカー 長尾製作所
サイズ(幅x高さx奥行) 380x260x285mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×1
対応電源ユニット ATX

サーマルテイク AH T200 Pink

メリット
  • ヘリコプターをイメージした印象的なデザイン
  • サイドパネルとフロントウィンドウに強化ガラスが搭載
  • パーツの組み込みが容易
デメリット
  • ピンクカラーなので好みが分かれる

サーマルテイクのピンク色でかわいいオープンフレームPCケースです。
搭載可能なマザーボードはMicro-ATXとMini-ITXと小さめですが、内部は広くなっており、拡張性に優れています。

トップにUSB端子などが設けられており、機能性も優秀です。
ピンクのPCケースは非常に珍しいため、かわいいゲーミングPCを組み立てたい人に向いています

非常に人気商品となっており、売り切れに注意しましょう

メーカー サーマルテイク
サイズ(幅x高さx奥行) 282×444.2×551.5mm
対応マザーボード Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×2or2.5インチ×3
対応電源ユニット ATX

クーラーマスター MCF-MF700-KGNN-S00

メリット
  • デザインが特徴的で見た目が美しい
  • さまざまなマザーボードに対応している
  • 大型パーツも搭載できる互換性
デメリット
  • サイズが大きいため、置き場所の確保が必要

クーラーマスターのフルタワー型オープンフレームPCケースです。
大きいサイズのフレームのみのPCケースですが、USB端子などは採用しています。

あらゆるマザーボードが搭載可能になっており、自分好みのスペックに組み立て可能です。
本格水冷式も搭載可能になっており、重厚感のあるゲーミングPCに仕上げられます

パーツを搭載すると非常に重くなるため、置くスペースの確保が必要です。
オープンフレームでハイエンドモデルを組み立てたい人に向いています。

メーカー クーラーマスター
サイズ(幅x高さx奥行) 306x410x702mm
対応マザーボード XL-ATX/E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5or2.5インチ×4/2.5インチ×7
対応電源ユニット ATX

長尾製作所 SS-NFRAME-STACK

メリット
  • 横置き、縦置き、スタック型の3種類の置き方ができる
  • フレームのサイズは部品の構成に合わせて調整可能
  • USBポートの拡張用に各サイドに2つの穴がある
デメリット
  • 初心者には組み立てが難しい可能性がある

長尾製作所のスタック式オープンフレームPCケースです。
縦置き・横置き・スタックの3wayでの設置が可能で、パーツ動作確認から魅せるオープンフレームケースまで幅広い用途で使用できます。

カスタマイズ性が非常に優れており、パーツの交換が楽です。

また、サイズの変更が可能なため、コンパクトな構成からE-ATXの大きな構成まで多様な構成を組むことができます。

無駄のないデザインになっており、シンプルに自作PCを組み立てたい人におすすめです。

メーカー 長尾製作所
サイズ(幅x高さx奥行) 385x335x275mm(最小時)
対応マザーボード mini-ITX / mini-DTX / micro-ATX / ATX / E-ATX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×4
対応電源ユニット ATX

アユート ProjectM PM-N-FRAME-ATX-WHITE-KAI

メリット
  • さまざまなマザーボードに対応している
  • さまざまなサイズの水冷式クーラーに対応している
  • PCI-E Slot x 8がある
デメリット
  • 初心者には組み立てが難しい可能性がある

アユートと長尾製作所がコラボしたオープンフレームPCケースです。
水冷式のCPUクーラーを推奨しており、360mmまで搭載可能。

フレームだけのタイプで白色なのは、珍しいため、オープンフレームで白いゲーミングPCを組み立てたい人におすすめです。
ファンやケーブルまで白くすることで映えるPCに仕上げられます。

搭載可能なマザーボードの種類も豊富なため、さまざまなデザインのPCを組み立て可能です。

メーカー アユート
サイズ(幅x高さx奥行) 282.5x450x190mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX

JONSBO MechWarrior MOD-3

メリット
  • ほかにないユニークなデザイン
  • アルミニウム合金と強化ガラスを使用しているため耐久性が抜群
  • 360mmのラジエーターに対応
デメリット
  • ほかのケースに比べて価格が高い

JONSBOの前方傾斜させたオープンフレームPCケースです。
搭載可能なマザーボードはE-ATXまでとなっており、拡張性が非常に豊富。

高精度のアルミマグネシウム合金を使用したフレームで、丈夫さと繊細さを併せ持っています。
ロボットのようなデザイン性とカスタマイズ性も兼ね備えているオープンフレームPCケースです。

サイズが非常に大きいため、置き場所を確保してから購入をおすすめします。
箱型より冷却性を求めている人に向いているPCケースです。

メーカー JONSBO
サイズ(幅x高さx奥行) 232x647x620mm
対応マザーボード E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチx1or2.5インチ×3/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX

オープンフレームPCケースに向いているパーツを紹介

オープンフレームPCケースに向いているパーツを厳選しました。
オープンフレームで組まれているゲーミングPCは数少ないため、これから組み立てたい人は参考にしてください。

マザーボード

マザーボードはPCを組み立てるのに重要なパーツです。

オープンフレームPCケースはスペースがありますが、設置できるサイズは、限られているため、各ケース対応サイズは確認しましょう。

マザーボードが大きいとほかのパーツとの干渉という問題も発生するため、対応サイズだけでなく、ほかのパーツとの関係も調べておくことをおすすめします。

GIGABYTE Z690M A ELITE DDR4

メリット
  • 高速なデータ転送が可能なM.2スロットが3つ搭載
  • 2.5Gbpsのネットワーク接続が可能で、ゲーミングに向いている
  • USB 3.2 Gen.2×2 Type-Cで最大20Gbpsの超高速データ転送が可能
デメリット
  • 初心者には設定が難しい可能性がある

GIGABYTEのZ690M A ELITE DDR4 Rev. 1.0 マザーボードは、第12世代のIntel Coreプロセッサに対応しており、高性能なPC構築が可能です。
こちらのマザーボードは、ダイレクト駆動12+1+2 Twin Hybridデジタル電源フェーズ設計を採用しており、CPUに安定した電力供給を行います。

また、3連のPCIe 4.0/3.0 x4 M.2スロットを搭載しており、高速なデータ転送が可能です。
さらに、Intel 2.5 GbE有線LANを搭載しているため、高速なネットワーク接続ができます。

USB 3.2 Gen.2×2 Type-Cも備えており、最大20Gbpsの超高速データ転送が可能です。
これらの特徴により、このマザーボードはゲーミングや高性能な作業が求められる用途に適しています。

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CPU

CPUは、コンピュータの心臓部とも言える部品であり、コンピュータのさまざまな計算やデータの処理を行う役割があります。
さまざまの選ぶ要素がありますが、とくに重要なのはコア数とスレッド数です。

現代のCPUは、複数のコアを持つものが一般的です。
各コアは、独立したプロセッサとして機能し、複数のタスクを同時に処理できます。

スレッドは、CPUコアが複数のタスクを同時に処理する能力です。
一部のCPUは、マルチスレッディング技術を利用して、1つのコアが複数のスレッドを同時に処理できます。

Intel Corei7 プロセッサー 12700K

メリット
  • 基本周波数は3.6 GHzで、最大で5.0 GHzまでブーストする
  • ゲーミング性能や静音性において好評価
  • ハイブリッドアーキテクチャを採用しており、効率と性能が向上している
デメリット
  • 発熱があるため、適切な冷却システムが必要

こちらの製品は、Intel Core i7-12700Kで、基本周波数は3.6GHz、最大で5.0GHzまで動作します。
ゲームのパフォーマンスやAdobeのソフトウェアの使用において高評価です。

また、このCPUはLGA1700フォームファクタを採用しており、16本のPCIe 5.0レーン、4本のPCIe 4.0レーンをサポートしています。
そのほかにも、LPDDR4、LPDDR5、DDR4、DDR5に対応したメモリコントローラもサポートしており、使いやすいです。

コストと性能のバランスが非常によいモデルのため、自作ユーザーに向いています。

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GPU

GPUは、コンピュータのグラフィックスを処理するための専用プロセッサです。
3Dゲームや動画の再生、画像の編集、そして最近では機械学習などの計算処理にも使用されています。

GPUを選ぶ要素はさまざまありますが、とくに重要なのは、VRAMと演算プロセッサです。
VRAMとは、ゲームのテクスチャやフレームバッファはVRAMに保存されるため、VRAMの容量は重要になります。

とくに、高解像度でのゲームプレイやテクスチャの質を高く設定する場合には、より多くのVRAMが必要です。
演算プロセッサとは、NVIDIAのGPUではCUDAコア、AMDのGPUではストリームプロセッサと呼ばれています。
これらのコアの数が多いほど、グラフィックス処理性能は高いです。

MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK

メリット
  • リアルタイムレイトレーシングに対応している
  • 「TORX FAN 4.0」を2基搭載しており、冷却性が優秀
  • 最大4画面出力
デメリット
  • 推奨電源容量が550W必要

MSIの性能とコスパのバランスが非常によいグラボです。
こちらのグラボは、NVIDIA GeForce RTX 4060を搭載しており、3072ユニットのCUDAコアが特徴になっています。

8GBの高速GDDR6メモリを備え、強力なAIアルゴリズムとリアルタイムのレイトレーシングが可能です。
これにより、ゲーム中の光源、反射、影の描写がリアルになり、没入感が増します。

出力インターフェースとして、HDMI 2.1aとDisplayPort 1.4aが用意されており、最大4画面の出力が可能です。
また、このグラボは、「TORX FAN4.0」を2基搭載しており、ヒートシンクへの風の流れを効率よくし、グラボを冷却します。

CPUクーラー

CPUクーラーは、コンピュータのCPUが発生させる熱を冷却する装置です。
CPUの熱を効率よく放散し、CPUが適切な温度で動作できるように保ちます。

適切な冷却が行われないと、CPUの寿命が短くなったり、性能が低下したり、最悪の場合、CPUが損傷する可能性があるため、注意が必要です。
オープンフレームPCケースの場合は、熱がこもりにくいため、静音性を重視することをおすすめします。

空冷式と水冷式は、搭載しているパーツやサイズを調べてから決めていきましょう。

オウルテック Silent Cooler CPUクーラー LGA1700 / LGA1200

メリット
  • 可動式バックプレートが付いており、複数のCPUソケットに対応可能
  • 取り付けが簡単で、初心者でも安心して使用できる設計
  • メモリとの干渉を気にせず設置できるスリムデザイン
デメリット
  • 騒音値は18~28.6 dBAと完全静音ではない

オウルテックのOWL-SC200V2 Silent Cooler CPUクーラーは、LGA1700 / LGA1200(LGA115xシリーズを含む)と互換性があり、TDP200Wに対応しています。
こちらのCPUクーラーは、初心者でも簡単にインストールできるような設計です。

バックプレートは移動可能で、複数のCPUソケットに使用できるようにスライド式のネジレシーバーが付いています。
冷却性能にも優れており、0.2インチ(6mm)x 4のニッケルメッキされた銅製ヒートパイプが最適な形でフィンに配置されているため、効率的な冷却が可能です。

さらに、メモリとの干渉が少ないスリムなデザインで、ヒートシンクの厚さは低プロファイルの設計になっています。

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電源ユニット

電源ユニット(Power Supply Unit, PSU)は、コンピュータの各部品に適切な電力を供給するためのパーツです。
電源ユニットは、外部からAC電源を受け取り、それをコンピュータの内部パーツが使用できるDC電源に変換します。

電源ユニット選びにとくに重要なのは、出力容量と変換効率です。
電源ユニットの出力容量(ワット数)は非常に重要になっており、PCの全パーツが必要とする電力の合計よりも十分な容量が必要になります。

また、将来的にアップグレードをする場合はより多くの容量が必要です。
電源ユニットの効率は、消費電力と実際にPCパーツに供給される電力の比率を示します。80 PLUS認証には、Bronze、 Silver、 Gold、 Platinum、 Titaniumのレベルがあり、高い認証を持つほど効率がよいです。

オウルテック オリジナル ATX電源 850W 80PLUS PLATINUM認証 OEC-PSUCP850

メリット
  • 80 PLUS Platinum認証
  • 必要なケーブルだけを接続できるフルモジュラータイプ
  • 自動で温度と負荷を監視し、ファンの駆動を調整する機能がある
デメリット
  • 静音性と耐久性に不安というレビューが多数

オウルテックのOEC-PSUCP850は、850Wの出力を持つATX電源ユニットです。
こちらの電源ユニットは80 PLUS Platinum認証を受けており、20%から100%の負荷環境で80%以上の電力変換効率を持つことが示されています。

とくに、20%の負荷で90%以上、50%の負荷で92%以上、100%の負荷で89%以上の効率です。
また、この電源ユニットは「見逃さへんモード」と呼ばれる機能も備えています。

これは、運用中に一定の温度と負荷を監視し、ファンの駆動を自動調整する機能です。
さらに、フルモジュラータイプのケーブル設計が採用されており、必要なケーブルのみを接続することができ、ケース内の空気の流れが改善されます。

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オープンフレームのPCケースを購入する際の注意点


箱型のPCケースと違い、オープンフレームには独自の注意点があります
購入する前に熟知することにより、後悔しないPCケースを選択可能です。

USB端子やイヤホンジャックの有無

オープンフレームPCケースには、フレームのみの構成のケースとパネルが数枚採用されているケースがあります。

検証用などで使用する予定の場合はUSBなどはむき出しで問題ありませんが、箱型に近い使い方をする人はUSBやイヤホンジャックがケースに付属しているのが望ましいです。
箱型に近い形状でもUSB端子などを搭載していないモデルもあるため、確認をおすすめします。

置き場所を確保しておく

オープンフレームPCケースは、パネルで囲われていないため、窮屈なスペースですと外的要因による故障が起こりやすくなってしまいます。

通気性のよい場所を確保しておくことが必要です。
箱型のように足元に置けないタイプなため、棚の上などの置き場所を確保しましょう

フレームよりも外側にパーツが飛び出す可能性も考慮するのがおすすめです。

ペットを飼っている人には不向き

オープンフレームはパーツがむき出しのため、ホコリに弱いです。
ペットの毛にも弱いため、抜け毛を要するペットを飼っている家庭には向いていません

特に、猫は棚の上にも登ったり、暖かい電化製品の裏に行ったりするため危険です。
飼っているペットがパーツの突起などによりケガする恐れもあります

ペットを飼っている人は、箱型のPCケースがおすすめです。

オープンフレームPCのメンテナンス方法

オープンフレームPCケースを保守することは、長期間にわたり高性能なゲームプレイを続けるために重要です。
こちらでは、オープンフレームPCケースのメンテナンス方法について、代表的な方法を紹介します。

ケース内のほこりの除去

オープンフレームPCケースは、内部が視覚的に開放的で美しいデザインですが、それゆえにほこりや微小な粒子が内部に入り込みやすくなります。
これらのほこりは、冷却ファンやヒートシンクに付着し、熱効率を低下させる可能性が大きいです。

定期的にエアダスターを使ってケース内のほこりを吹き飛ばしましょう。
さらに、掃除機を用いて吸引すると、ほこりを完全に取り除けるのでおすすめです。

とくに冷却ファンの羽根に付いたほこりは、冷却効率に大きな影響を与えることがありますので、注意深く取り扱いましょう。

パーツを固定しているネジの確認

オープンフレームPCケースには、各コンポーネントを固定するためのネジが多く使われています。

ネジが緩んでいると、パーツが不安定になり、振動によるダメージが生じてしまうため、定期的にケース内のネジを確認し、緩んでいるものがあれば締め直すことが大切です。

オープンフレームPCケースはケースの開閉が手軽にできるため、ネジの確認も簡単なので、定期的な確認をおすすめします。

とくにGPUやCPUクーラーの固定ネジは注意が必要です。

グリスは拭き取って塗り直す

CPUクーラーやファンの軸受け部分にはグリスが使われており、それがさまざまな動作を支えています。

しかし、長期間使用するとグリスが劣化し、動作効率の低下が顕著です。

定期的にこれらの部分のグリスを確認し、必要に応じて新しいグリスを塗り直すことをおすすめします。

使用状況にもよりますが、最低限2年で確認するようにしましょう。

これにより、パーツの寿命を延ばし、冷却効果を最適化できます。

まとめ


オープンフレームのPCケースについて解説しました。
箱型のPCケースとの違いは、フレームのみやパネルが数枚しか搭載しておらず、内部のパーツが囲まれていません。

オープンフレームPCケースの選び方は、箱型のPCケースと大きな違いはないです。
パーツが囲まれていないためのメリット、デメリットがあり、自作経験がある人に向いているPCケースです。

おすすめのオープンフレームPCケースを厳選しましたので、こちらの記事を参考にして、失敗しないように選びましょう。