ゲーミングPC

GTX 1060搭載ゲーミングPCの性能を解説|おすすめのアップグレードも紹介

本記事では、GeForce GTX 1060の特徴・性能とおすすめのCPU5選を解説しています。

GTX 1060は、リリース当時、ミドルクラスとして登場したグラボです。

リリースから6年以上が経過し、すでに後継機モデルが多数登場。アップデートを考える時期が近付いているモデルとも言えます。

本記事では、

  • GTX 1060の特徴や性能
  • おすすめのアップグレード
  • GTX 1060をアップグレードする際の注意点

をご紹介します。

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GeForce GTX 1060の特徴を解説

GTX 1060は、ミドルクラスのグラボとして、2016年7月にリリースされました。

ロークラス~エントリークラスの性能を有したグラボとして、フルHD環境では快適にプレイ可能なゲーミング性能を持ったグラボです。

しかし、GeForce GTX 1660 SUPERや後継モデルもRTXシリーズといった後継機モデルも多く登場しています。

中古市場でも同価格帯でGTX 1080などが手に入ることから、アップグレードを検討する時期に入ったモデルです。

リリース当時は、人気のミドルクラスモデル

GTX 1060は、リリース当時、ミドルクラスとして人気のグラボです。

後継モデルのGTX 1660・GTX 1660 SUPERがリリースされた後も、しばらくの間は同時に販売されていました。

ゲーム配信プラットフォームのSteamを利用しているゲーミングPCの調査では、2022年10月までシェア世界1位であり、現在でも2位を記録。

最も多い時期では、16.38%のシェアを獲得しており、GTX 1060がいかに高く評価されているかが分かります。

また、中古市場での人気も高く、多くの製品が出回っており息の長いグラボです。

製品数が多く、価格も安価なため、手に入れやすいモデルと言えます。

選択肢が豊富

GTX 1060は、GPUメモリによって6GBモデルと3GBモデルの2種類があります。

新品では価格に差がありましたが、中古市場では価格差があまりありません。

また、当時人気のグラボであることから、製品の種類が豊富です。

多い時には、50種類以上のゲーミングPCで採用されており、グラボ自体も多くの製品が販売されています。

製品によって細かい性能が異なるため、初心者には選びにくい反面、豊富な製品の中から選べるメリットは大きいです。

GTX 1060を購入するなら中古市場がおすすめ

GTX 1060を購入するなら、中古市場で状態のよいモデルを探しましょう。

新品で購入するメリットはほとんどありません。

ゲーミング性能が現行モデルに比べ低く、価格面もECサイトでプレミアがついており、現行モデルよりも高い価格設定です。

一方、中古市場では1万5千円前後といった価格で取引されています。

グラボ価格の高騰が続いている中では、心強いコスパのグラボです。

設定次第では、フルHD環境での快適なプレイが可能

GTX 1060のゲーミング性能は、ロー~エントリークラスと言えます。

フルHD環境では、ゲーム内設定を適切に設定することで、快適なプレイが可能です。

例えば、人気タイトルであるApex Legendsでは、平均80fpsを超えてプレイできます。

価格を考えれば、十分な性能と言えます。

一方、残念ながら最新タイトルは、快適なプレイが難しいです。

高いグラフィックを求められるタイトルをプレイする方は、後継モデルをおすすめします。

今からGTX 1060を採用するメリットは少ない

2022年現在、今からGTX 1060を採用するメリットはあまりありません。

すでに中古市場でも安価な後継モデルが登場しており、価格の優位性は大きくないためです。

ゲーミング性能においても、フルHD環境を標準設定で快適なプレイできるモデルが、中古市場に多く出回っています。

中古市場でコスパがよいグラボの導入を検討している方は、GeForce GTX 1660 SUPERやGTX 1080といったモデルを選びましょう。

一方、グラボ価格は高騰を続けており、1~2年間つなぎとしてグラボのアップグレードを検討している方には、GTX 1060が十分に選択肢に入ります。

GTX1060は今からでも導入するべき?

GTX 1060は今からでも導入するべきかどうかですが、基本的には導入しない方が良いといえるでしょう。

先述したように短期間でのつなぎとしてGTX 1060を採用する方法も挙げられますが、デメリットについても把握してから採用するかどうかは決定しなければなりません。

GTX1060を今から導入した際のデメリットとしては以下が考えられます。
・ゲーム側に求められるグラフィック性能についていけない場合がある
・中古品は耐久年数などに不安がある
・同じ値段帯で性能の高いグラボも多い
時間の経過とともにデメリットも大きくなっていくと考えられているため、GTX 1060を導入する前に参考にしてみてください。

ゲーム側に求められるグラフィック性能についていけない場合がある

ゲーミングPCでプレイできるゲームはグラフィック性能が日々進歩しているため、GTX 1060では対応できないゲームがこれから増えて行くと考えられます。

現在ではギリギリグラフィックを落とせばプレイできるようなゲームであっても、ゲーム側のグラフィックが進化すれば対応できなくなるかもしれません。

GTX 1060は比較的旧型のグラボになっているため、これからのゲームをプレイするためには力不足である点があります。

ゲーミングPCで古いゲームをプレイするだけなら十分に対応できるかもしれませんが、新しいゲームをプレイするためにはおすすめできません。

中長期的にゲーミングPCでゲームをする予定なら、新しいグラボの採用が必要です。

中古品は耐久年数などに不安がある

GTX 1060は新品での入手が困難であるため、基本的にはGTX 1060を導入したいと考えているなら中古品を採用するケースが多いといえます。

しかし、中古品はすでに誰かが使用しているので、耐久年数などに関してはどうしても不安が大きいです。

中古品を購入した場合は製品保証の対象外になっているため、自分で思っているよりも短期間で故障してしまうリスクもあるでしょう。

思わないタイミングで故障してしまうとさまざまなトラブルが発生する原因になり、データ破損などの事態に陥るかもしれません。

中古品の購入方法はオークションサイト・フリマアプリ・PCショップでの購入が挙げられます。

同じ値段帯で性能の高いグラボも多い

同じ値段帯で性能の高いグラボも多いため、特別な事情がないのであればGTX 1060以外のグラボがおすすめです。

また、同じ値段帯であってもGTX 1060よりも新しいグラボも多くあるだけでなく、キャンペーンなどを利用すればグレードが高いグラボの購入もできます。

グラボの性能はゲーミングPC全体の性能を大きく決定づけるものであるため、少しでも性能が良いものを採用するのが一般的です。

GTX 1060にこだわりを持って採用するなら問題ありませんが、GTX 1060にこだわりを持っていないなら他のグラボを採用しましょう。

一般的にGTX 1060は新しいグラボを購入するまでのつなぎとして考えられている一方、性能面などから考えてもあまりおすすめできません。

GeForce GTX 1060を搭載したゲーミングPCの基本構成

ここからは、GTX 1060を搭載したゲーミングPCの基本構成をご紹介します。

現在活躍しているゲーミングPCであれば、ほとんど基本構成以上の性能をしています。

基本構成以下のスペックの場合には、ほかパーツのアップグレードも合わせて考えましょう。

GPU GTX 1060
CPU Core i5-6500
メモリ 8GB
ストレージ 250GB SSD
電源ユニット 500W

CPUは Core i5-6500以上を選びましょう。現行モデルなら、第10世代以上のCore i3シリーズがおすすめ。

メモリやストレージも、GTX 1060の性能を引き出すなら、基本構成で十分なスペックです。

ただし、GTX 1060をつなぎと考え、将来的にさらにアップグレードを行う場合には、注意しましょう。

現在主流のゲーミングPCでは、メモリ 16GB、500GB SSD以上を採用しています。

また、グラボやCPUのアップグレードにあわせ、消費電量の増加も見込まれるため、電源ユニットを650Wにアップグレードするのもおすすめです。

GeForce GTX 1060からのおすすめアップグレード

ここからはGTX 1060をアップグレードする際の、おすすめモデルをご紹介します。

グラボの特徴やプレイ可能なゲーム、おすすめの製品もまとめました。

コスパや用途を考え、エントリー~ミドルクラスのグラボを選びましたので、ぜひ参考にしてください。

GeForce GTX 1660 SUPER

GeForce GTX 1660 SUPERは、GTX 1060の後継モデルです。

現在でもエントリークラスとして人気のグラボで、各メーカーから搭載モデルが販売されています。

フルHD環境を快適にプレイできるとして、評価されているモデルです。

一時期は半導体不足の影響で価格が高騰していましたが、現在では落ち着きを見せ、定価に近い価格で購入できます。

新品、中古品ともコスパに優れており、とくに中古市場では2万円代前半で取引。種類も豊富なので、選択肢が多いのも嬉しいポイントです。

消費電力がGTX 1060と変わらないので、GTX 1060からのアップグレードでも電源ユニットやCPUファンにコストがかかりません。

GeForce GTX 1080

GeForce GTX 1080は、GTX 1060と同時期にリリースされたハイエンドモデルです。

同じくリリースから6年が経過していますが、現在でもミドルクラスの性能を持っています。

フルHD環境では、現行モデルに匹敵するゲーミング性能と、安価な価格設定で人気です。

フルHD環境・標準設定でゲームを快適にプレイしたい方におすすめ。

タイトルによっては、WQHD環境でもプレイすることが可能です。

また、中古市場では、2万円台後半とコスパのよさにも定評があります。一方、新品は、プレミア価格になっているので、おすすめしません。

消費電力もGTX 1060よりも高いため、電源ユニットには注意が必要です。

GeForce RTX 3050

GeForce RTX 3050は、エントリークラスのグラボです。

単純なゲーミング性能は、GeForce GTX 1660 SUPERよりも少し高いと言った性能ですが、レイトレーシングやDLSSに対応。

RTX 30シリーズでは最も安価なモデルです。

フルHD環境では、最高設定でも快適にプレイできるタイトルが多くあります。

GPUメモリも8GBとエントリークラスとしては大容量で、高いスペックを発揮。

従来のGTX 1650と比較しても、50%以上性能が向上しています。

WQHD環境以上でのプレイは、スペック不足を感じる場面もありますが、エントリークラスとしては十分な性能を持ったモデルです。

GeForce RTX 3060

GeForce RTX 3060は、ミドルクラスゲーミンググラボとして人気のモデルです。

レイトレーシングやDLSSに対応したRTXシリーズのミドルクラスとして、さまざまなタイトルを快適にプレイできます。

フルHD環境における選択肢の一番手として評価されているモデルです。

例えば、人気タイトルのApex Legendsやフォートナイトは144fps以上でのプレイが可能。設定によっては、240fpsも望めます。

また、設定次第では4K・60fpsも望める性能を発揮。

上位モデルとのすみ分けもできており、評価の高いモデルです。

今後も活躍できる性能とコスパのよさを兼ね備えたモデルなので、予算に都合がつくならおすすめ。

GTX 1060に比べ、消費電力も170Wと大きく増加してはいない点もポイントです。

GeForce RTX 3060 Ti

GeForce RTX 3060 Tiは、従来のハイクラスモデルを超える性能を発揮するグラボです。

RTX 3060と比べても、大きく性能が向上しており、前シリーズのハイクラスRTX 2080 superを超える性能を発揮します。

立ち位置はミドル~ハイクラスですが、現在ではミドルクラスのグラボとして扱われることが多くなりました。

そのため、ミドルクラスの価格設定ながら、ハイクラスの性能を発揮するグラボとして高く評価されています。

WQHD環境におけるゲーミング性能が高く、レイトレーシング・DLSSといった機能も向上。タイトルによっては、4K解像度でのプレイも可能です。

WQHD環境ならRTX 3060 Ti、フルHD環境ならRTX 3060、4K環境ならRTX 3070以上とすみ分けも出来ています。

ただし、消費電力が200Wと大きい点は注意が必要です。

グラボをアップグレードする際の注意点

ここまで、GTX 1060からのおすすめアップグレードをご紹介しました。

GTX 1060からのアップグレードでは、エントリー~ミドルクラスのグラボがおすすめです。

しかし、グラボのアップグレードにあたっては注意すべき点もあります。

ここからは、グラボをアップグレードする際の注意点についてまとめました。

マザーボードが対応しているか確認する

グラボをアップグレードするにあたり、まずはマザーボードが対応しているかを確認しましょう。

より正確には、グラボに対応しているスロット(PCI Express 3.0 x16レーン)があるかを確認します。

ほとんどのマザーボードはスロットが1つ以上あるので問題ありませんが、増設の場合には注意が必要です。

事前にPCI Express 3.0 x16レーンの空きがあるか、チェックしておきましょう。

また、レーンのロック方式もプッシュタイプとスライドタイプの2種類あるので、あわせて確認しておくと安心です。

電源ユニットにも注意

グラボのアップグレード時、見落としがちなのが、電源ユニットの容量です。

基本的に性能の高いグラボほど、消費電力が高くなる傾向にあります。

グラボをアップグレードした結果、消費電力が電源ユニットの容量をオーバーしないように注意しましょう。

電源ユニットの容量は、CPU+グラボの消費電力の2倍が目安です。

例えば、Core i7-13700KとRTX 3060 Tiの組み合わせでは約330Wの消費電力になるので、650W以上の電源ユニットを選びます。

電源ユニットの変換効率や経年劣化を考えても、消費電力は50%が最適と覚えておきましょう。

予算が許すならCPUもアップグレードする

予算が許すなら、グラボとともにCPUもアップグレードするのがおすすめです。

ゲーミング性能には、CPUの性能も大きく影響します。

高性能のグラボにアップグレードしても、CPUの性能が低い場合、グラボの性能を満足に引き出せません。とくに、グラボの性能が高くなるほど、CPUのアップグレードが必要になる場合が多いです。

例えば、GTX 1060からGTX 1660 SUPERへのアップグレードの場合、多くのケースでCPUはそのまま利用できます。

ですが、RTXシリーズへアップグレードを行うなら、CPUのアップグレードも含め予算を考えておきましょう。

中古品を選ぶなら、状態のよい製品を選ぼう

アップグレードするグラボやCPUを中古市場で購入する場合には、状態のよい製品を選びましょう。

中古市場でのパソコンパーツの購入は、信頼性の高いショップがおすすめです。

ECショップやパソコンショップでは、状態の詳細や初期動作の保証も用意されています。

一方、フリマアプリやジャンク品は初期動作の保証がなく、買い直しのリスクもあり、おすすめしません。

こだわる理由がない限り、ECショップやパソコンショップで購入しましょう。

自分がやりたいゲームの推奨スペックを確認する

自分がやりたいゲームの推奨スペックを確認して、新しく導入するグラボで快適にゲームをプレイできるか確認します。

せっかく新しくグラボを導入したとしてもやりたいゲームの推奨スペックを満たしていない状態では、グラフィック性能を十分に引き出せないままゲームをプレイすることになるでしょう。

推奨スペックはそれぞれのゲームホームページから確認ができるため、自分で確認しても理解が難しい場合はゲーミングPCショップスタッフに聞いて間違えないようにするのが大切です。

せっかくグラボを差し替えたとしても意味がなくなってしまうケースも考えられ、推奨スペックの確認は忘れないようにしましょう。

まとめ

本記事では、Geforce GTX 1060の特徴とGTX 1060からのおすすめアップグレードを解説しました。

GTX 1060は、2022年現在でも2番目に多く採用されているグラボです。

すでに後継モデルやよりゲーミング性能の高いコスパに優れたモデルが登場しています。

予算と用途にあわせて、グラボのアップグレードも検討しましょう。