新生活が始まり、初夏に移り変わる季節。
だんだんと暑くなり、海やプール、水フェスなどの水に関わるイベントに参加される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなイベントに行く場面で、生活と切っては切り離せないスマートフォンをどのように持ち歩いていきますか?

大切なスマートフォンなどの電子機器や、濡れてほしくない物を持ち運ぶために、防水ケースや防水バッグを使う方もいらっしゃるかもしれません。
また、防水はもちろん防塵性能を併せ持つ製品を選択肢に挙げるかもしれません。

そこで本コラムでは、
・防塵&防水性能について
・防水ケースや防水バッグを購入する際のポイント
についてご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。

『IP○○』は何を表しているの?

防水ケースや防水バッグを買うときに
「IPX8の防水性能」
「完全防塵・防水 IP68」
などの表記を見たことがあるかもしれません。

この『IP○○』は、電子機器における防塵や防水の等級を表しています。
IP(アイピー)は「International Protection」の略で、2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められました。
IPコードやIP保護等級、防塵・防水保護等級と呼ばれています。

IPの後ろには2つの数字が続き、
・1つ目の数字:固形物の侵入からの保護性能
・2つ目の数字:水の侵入からの保護性能
をそれぞれ示しています。

防水ケースや防水バッグで見かける主な防塵・防水保護等級は下記の表をご覧ください。

これらの等級は、各等級に合ったテストを行い、テスト後に行う評価によって等級が決定されます。

ちなみに「IP4X」や「IPX8」と、数字ではなく「X」(エックス)が入っている場合もあります。
この場合は「X」にあたる等級が省略されている、もしくは保護等級が不明であることを示します。

表にはありませんが、車の電装品などには「5K」「6K」といった防塵保護等級や、「4K」「6K」「9K」といった防水保護等級をもつ物があります。

「防塵・防水」でも油断は禁物!?

高い防塵・防水保護等級を持つ製品でも、使用環境や使用シーンには細心の注意を払う必要があります。

例えば防水ケースにスマートフォンを入れて、お風呂で使うとします。
お風呂では問題なく使えた後に、お風呂場から出ると気温差によって内部に結露が生じる場合があります。
特に冬場は室内との気温差が大きいため、防水ケース内部に結露が生じる可能性が高くなります。

また、防水性能の試験は水で行われていることから
・せっけん
・ジュース
・アルコール
・海水
・プールの塩素水
・雨
などには対応していないため、注意しながら使用する必要があります。
このような原因から、高い等級でも浸水により中に入れた物の故障につながるおそれがあるのです。

ちなみに 『IP○○』は何を表しているの? で示した一覧を見ると
・IPX5:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない。
・IPX7:水深1mで30分間の条件に水没しても内部に浸水することがない。
とあります。
つまり、IPX7は水に沈めた場合に効果を発揮しますが、ホースから出るような水には対応していないことがある、ということです。

IPは2つの数字が大きいほど高い保護性能をもっています。
しかし、防塵・防水保護等級はあくまで目安であり、すべての状況下で確実に防塵・防水ができるものではありません。
ただ大きい数字を選ぶのではなく、使用シーンに合わせて適切な防塵・防水性能を持つ製品を選ぶことが大切です。

必ずやること!使用前の防水チェック

防水ケースや防水バッグは、使用前に必ず「防水チェック」をすることが大切です。
なぜなら、開口部に異物が挟まっていてしっかり閉じられていなかったり、経年劣化などで破損してしまい浸水したりする可能性があるからです。
中に物を入れる前や水辺で使用する前に気がつくことができず大惨事に…とは考えたくないですね。

オウルテックの防水ケースには、防水チェックシートが付属している製品があります。
そのため、購入してすぐに防水チェックができ、安心してお使いいただくことができます。

防水チェックは、ティッシュなど薄手の紙があればできます。
注意点として、防水チェックで使用した防水チェックシートや薄手の紙を取り出す際は、必ず開口部や全体に付いた水分を拭き取りましょう。
シートや紙を取り出すときに水分が付着してしまい、浸水と勘違いしてしまうケースがあるためです。
中に入れたスマートフォンなどの高額な電子機器が壊れてしまった、ということを避けるためにも、必ず防水チェックは行いましょう。

防水ケース・防水バッグ購入時のポイント

それでは、防水ケースや防水バッグを購入する際のポイントをご紹介いたします。
重要となるのは「どのようなシーンで使いたいか」です。
使用用途としてよく挙げられるシーンをもとに、おすすめの防塵・防水性能を記載します。

雨の日の通勤や通学で使いたい

手荷物をちょっとした雨や水しぶきから守ってほしい場合は、IPX4以上の防水等級を持つ製品がおすすめです。
また、IPX6の製品であれば、雨風が強いときでも安心してお使いいただけるでしょう。

お風呂で音楽を聴いたり読書をしたりしたい

お風呂でスマートフォンを使って音楽を聴いたり、ゆっくりと読書を楽しんだりする方向けに、一時的な水没でも浸水しないIPX7以上の防水保護等級を持つ製品がおすすめです。

ただし、あくまでIPX7以上は水没、つまり水の中へ落としたときに防水性能を発揮します。
そのため、シャワーなどの水流が継続的に当たる場所で使うのであれば、IPX6といった噴流水に強い製品を購入する候補に入れてみてはいかがでしょうか。

海やプール、川遊びなどで使いたい

海やプール、川遊びで使うのであれば、IP68の防塵・防水保護等級を持つ製品がおすすめです。
IP6X相当の防塵性能であれば、砂浜などに落としてしまったとしても、中に砂利が入らないように保護してくれるでしょう。

また、IPX8相当の防水性能であれば、海や川で使う場合に水中の生き物を撮影することも可能です。
ただしIPX8でも、メーカーによって許容される水深が異なっていたり、特定の状況では使用できなかったりする可能性があります。
そのような注意事項を確認するためにも、使用前は必ず取扱説明書を読みましょう。

付加価値のある製品がほしい

「防塵・防水性能はもちろん、便利な機能を持った製品がほしい!」
という方には、以下のような付加価値を持つ防水グッズがおすすめです。

・水に浮くタイプ
本体背面にフロート素材のクッションを入れることで、水に浮くように設計されています。
万が一水中に落ちても水に浮くため、すぐに見つけることができ、紛失のリスクを軽減できます。


水に浮く! パールカラー IPX8取得 防水ケース OWL-WPCSP21シリーズ




・暗闇で光る蓄光タイプ
本体の縁部分に蓄光素材を採用した製品です。
日中に太陽や蛍光灯などから発せられる光エネルギー(紫外線を含む)を蓄えることで、蓄光素材がやさしく発光します。
夜間や暗い場所で使用する際も本体を見失いません。


蓄光+オーロラカラー IPX8取得 防水ケース OWL-WPCSP22シリーズ





・サイドボタンが押しやすいタイプ
本体側面が柔らかいため、スマートフォンを中に入れた場合にサイドボタンが押しやすい設計となります。
お風呂で動画視聴をしたり、読書をしたりする方におすすめです。


水に浮く&フレームレス! スマホ用防水ケース IPX8 OWL-WPCSP25




・開閉しやすいタイプ
チャック袋にスマートフォンなどを入れて、クリップで留めるユニークな形状です。
フラットな開口部であり、クリップが1ヵ所しかないため開けやすい構造となっております。


シンプルデザイン ニュアンスカラー IPX8取得 防水ケース OWL-WPCSP24シリーズ




・スマートフォン以外の物を入れられるタイプ
マチや背面ポケットがある製品は、スマートフォン以外の物を入れることができるため、使用する幅が広がります。


マチ付きで小物も入れられる 完全防水IPX8取得 2WAY 防水ケース OWL-WPCSP19-WH




・シーンに応じて使い分けできるタイプ
普段は手提げやトートバッグとして使いながら、付属のストラップを付ければ肩掛けバッグとしても使うことができます。


3Way(手提げ/トート/肩掛け) IPX4取得 大容量 防水バッグ OWL-WPBAG10-YE



おわりに

・防塵&防水性能について
・防水ケースや防水バッグを購入する際のポイント
について解説いたしました。

本コラムのまとめです。

・防塵、防水性能は『IP○○』で表す
∟1つ目の数字:固形物の侵入からの保護性能
∟2つ目の数字:水の侵入からの保護性能
・IPの数字が大きいほど高い保護性能をもつ
・すべての状況下で防塵、防水を保証するものではない
・防水チェックは必ず行うこと
・使用シーンにあった防塵・防水保護等級を選ぶことが大切

防塵・防水保護等級がどのようなものかを理解すると、欲しい製品選びがしやすくなります。
一方で等級自体はあくまで目安であるため、過信しすぎないようにしましょう。
また、製品の取り扱いによっては特定の使用方法で故障や破損するおそれもあります。
使用前には必ず防水チェックを行うと共に、製品の取扱説明書をよく読んでから使うようにしましょう。

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