はじめに - 身近に潜む危険性

「先日、電車内でモバイルバッテリーが原因と見られる火災が……」
「航空機内でモバイルバッテリーからの発煙が確認され……」
と、連日のニュースで「危険物」という認識が徐々に広まっているモバイルバッテリー。

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)が発表したプレスリリースでは、2020年から2024年までの5年間でリチウムイオン電池搭載製品の事故は1860件あり、そのうち約85%が火災事故に発展したと掲載されています。
(*引用元:NITE - 『夏バテ(夏のバッテリー)』にご用心 ~「リチウムイオン電池搭載製品」の火災事故を防ぐ3つのポイント~ https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs250626.html

このような事故が起きないように注意して使用することはもちろん、安心して使えるかどうか、購入前に判断することが求められています。

本コラムでは、技術的な観点から
・○PSEマーク以外の重要な技術基準
・オウルテックの安全性へのこだわり
・安全なモバイルバッテリーの選び方
について解説します。

『PSEマーク』があるから大丈夫、は本当?

電気用品安全法による規制

日本国内では○PSE(まるピーエスイー)マークの表示がないモバイルバッテリーの製造、輸入、販売が禁止されています。
「じゃあ○PSEマークのあるモバイルバッテリーを買えばいいの?」
実は、そうではありません。

日本の企業がモバイルバッテリーを製造または輸入する場合は「電気用品安全法(電安法)で定められた技術基準への適合」が必要です。
この「技術基準への適合」ができた製品に○PSEマークが掲載できるのです。

○PSEは国が認定した検査機関で必ずテストしているわけではなく、多くの企業が国内外の第三者の検査機関に依頼し、国が定めた技術基準に製品が適合しているかを自主的に確認したことを示すマークです。
国から与えられた認証ではありません。

オウルテックのモバイルバッテリーはすべて、電気用品安全法で定められた技術基準に適合したPSE適合製品で○PSEマークを掲載しています。

完成品の自主検査

輸入品に対して技術基準への適合を確認する検査が義務化されています。
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が用いられるため、以下の項目を検査、記録する必要があります。
①電気用品名、型式区分、構造、材質、性能の概要
②検査年月日、場所
③検査実施者氏名
④検査数量
⑤検査方法
⑥検査結果
なお、これらの項目を記録した検査結果は、万が一モバイルバッテリーが発火するなどの事故が起きた際、企業側がきちんと必要な情報を提供するために、最低でも3年間保管する必要があります。
(輸入元(海外の製造事業者)に検査を委託してもよいとされています)

国や調査機関が販売状況を調査

経済産業省では試買テストを行い、市場の製品が電気用品安全法に定められた技術基準に適合しているかを確認しています。
また、インターネット上をパトロールしたり、オンラインモールの運営事業者への調査も実施したり、企業の義務履行状況の調査がなされています。
一部ネットモールでは対象製品のページに○PSEマーク(PSマーク)の掲載が必須になるなど、購入者の安全を守るための働きかけが続いています。
NITEでも、製造/輸入事業者へ立ち入り検査をしたり、プレスリリースで注意喚起を定期的に発表したりしています。

進歩する技術に合わせて技術基準が改正

2024年12月28日から、過充電による発火事故を防止するための電圧監視に係る技術基準が改正されました。
(*引用元:経済産業省 - 電気用品安全法等に基づく経済産業大臣の処分に係る審査基準等について:改正概要 https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/file/04_cn/ts/20130605_3/outline/kaiseigaiyou221228_b9_shinsakizyun.pdf
このような技術基準の改正に企業が対応しているかも重要な見極めポイントです。
オウルテックのモバイルバッテリーはすべて新しい技術基準に適合しているため、安心してご購入いただけます。

オウルテックの品質管理体制 - 安全性へのこだわり

すべての製品が技術基準に適合

オウルテックのモバイルバッテリーはすべて、電気用品安全法で定められた技術基準に適合したPSE適合製品です。
もちろん、2024年の新技術基準にも適合しております。

自社設備を使った綿密な検査

オウルテックでは複数の設備機器を用いて、検証や品質管理を行っています。
(*引用元:株式会社オウルテック たしかな技術力を支える設備機器 https://www.owltech.co.jp/company_info/reliable/"

一例として、社内のX線検査装置を使い、モバイルバッテリーのリチウムイオン電池に異常がないかを綿密にチェックしています。
このX線検査では、リチウムイオン電池の内部に異物がないか、セルの巻きズレがないかなど、信頼性や安全性に関する点をチェックします。
セルの巻きズレに関しては使用中の発火や発煙などにつながる可能性があるため、特に念入りな検査が実施されています。
(*引用元:MCPC:リチウムイオン電池を内蔵したモバイル機器の火災を防ぐためにご注意いただきたいポイント!(安全な選び方・捨て方編)https://www.mcpc-jp.org/LiBat_2025Win/

オウルテックではこれまで積み重ねた知識や経験に基づき、自社で組み立て工場やセルの生産工場の監査を行っています。
その中で合格したセルだけを使用することで、お客様に品質の安定した製品をお届けできるように日々努力しております。
加えて、モバイルバッテリーを保護するための過充電・過放電などの保護機能が正しく働くかの動作確認を行っています。保護機能については次でご説明いたします。

保護機能の多重化

オウルテックのモバイルバッテリーには複数の保護機能を搭載しております。
・過充電(電圧/電流)保護
・過放電(電圧/電流)保護
・短絡(ショート)保護
・温度保護

また、ワイヤレス充電が可能なモバイルバッテリーでは
・過熱保護
・異物検出
と製品に応じて適した保護機能を搭載して、使用時の安全に配慮した設計を行っています。

一般社団法人JBRCへの会員登録

オウルテックは『一般社団法人JBRC』に会員登録しています。
そのため、不要なモバイルバッテリーを廃棄する場合はJBRCに登録されている家電量販店やホームセンター、自治体などで回収が可能です。

安心のサポート体制

オウルテックのモバイルバッテリーは最低1年の保証期間を設けています。
この期間内に不具合があった場合、無償で交換を保証しております。
また、各WEBショップで販売されている製品へいただいたお客様の声を日々拝読し、更なる良い製品につながるよう社内で検討を重ねております。

安全なモバイルバッテリーの選び方

そのPSEマーク、正しいものですか?

「○PSEマークがあるけど、買って大丈夫な物か分からない……」
という方にいくつかのポイントをお伝えします。

まず間違えやすい点として、○PSE=認証ではありません。
そのため「○PSE認証取得」などと書かれている製品は、○PSEマークや技術基準の適合についてきちんと理解されていない可能性があります。
(*引用元:経済産業省製品安全課:電気用品安全法 法令業務実施手引書(Ver 6.0.0) - 1.電安法の概要 - 1.1.電安法の枠組みについて - 1.1.3 流通前規制について - (4)PSEマーク表示 (法第10条) より https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/file/06_guide/denan_guide_ver600.pdf

また、○PSEマーク単体で掲載している製品は避けましょう。
電気用品安全法では○PSEマークに加えて
・届出事業者名
・定格電圧
・定格容量
をマークの近くに明記することが定められています。
(*引用元:経済産業省:電気用品安全法 モバイルバッテリーに関するFAQ - 表示 - Q.16 PSEマーク以外にも、モバイルバッテリーに表示すべき事項があるのか? https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/mlb_faq-2.html

表示されているPSEマークにも注意しましょう。
モバイルバッテリーに表示するのは○PSEマークです。そのため、◇PSE(ひしがたピーエスイー)マークが掲載されている製品も購入を避けましょう。
(AC充電器一体型のモバイルバッテリーは◇PSEマークと○PSEマーク両方が必要です)
その他にマークが微妙に異なっている○PSEマークがあるか定かではない製品も避けましょう。

その販売元、信頼できる企業ですか?

もしもの事故や不具合が起きることを考えて、販売元の情報を購入前に確認しましょう。
具体的に
・問い合わせ先(電話番号や住所、企業のホームページ)
・保証内容
・問い合わせ時のサポート
は最低限チェックしましょう。
信頼のおける企業が販売しているか、購入後も安心して製品を使えるかも、重要なポイントです。

また、JBRCに会員登録している企業であれば、購入した製品を廃棄する際に家電量販店やホームセンター、自治体などで回収してもらうことができます。
購入後の取り扱いも見据えて選ぶようにしましょう。

その他に注意するポイント

極端に価格が安い製品は注意が必要です。必要な保護機能を搭載していないなどの可能性があります。
また、レビューの評価内容も注視しましょう。製品にそぐわない内容が多かったり、件数が多すぎたりする場合は、いわゆるサクラで評価が水増しされている可能性もあります。

おわりに

モバイルバッテリーの安全性や品質を見極めることの重要性について解説いたしました。
本コラムのまとめです。

・○PSEマークだけでは安全か見分けられない
∟ 電気用品安全法による規制
∟ 完成品の自主検査
∟ 国や調査機関が販売状況を調査
∟ 進歩する技術に合わせて技術基準が改正
・オウルテックの安全性へのこだわり
∟ すべての製品が技術基準(新技術基準)に適合
∟ 自社設備を使った綿密な検査
∟ 保護機能の多重化
∟ 一般社団法人JBRCへの会員登録
∟ 安心のサポート体制
・安全なモバイルバッテリーの選び方とは
∟ ○PSEマークや販売元などが信頼できるか要チェック

モバイルバッテリーは、私たちの生活を便利にする一方で、適切に使用・管理されなければ重大な事故につながる可能性のある製品です。
特にリチウムイオン電池を使用する製品は、高いエネルギー密度を持つため、安全性の確保が極めて重要となります。

価格の安さやデザインだけで製品を選ぶのではなく、製品の「安全性」に妥協しないことが、製品を選ぶうえで非常に重要です。
気になった製品をすぐに買うのではなく、製品説明や保証内容、品質に記載されている内容をきちんと理解するようにしましょう。
また、たった一度の選択で後悔しないように、購入時はしっかりと確認して、不明な点があれば販売元へ問い合わせるなど安全性を常に意識するようにしましょう。

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