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オープンフレームPCケースのおすすめ10選。選び方や購入時の注意点を紹介

PCケースは、ミドルタワーやフルタワーのような大きさで分類されています。

一般的な箱型PCケースとは違いオープンフレームPCケースはパネルが設置されておらずパーツがむき出しのPCケースです。独特なデザインのオープンフレームPCケースの選び方やメーカーを紹介しています。

ゲーミングPCや周辺機器を専門としているスタッフが厳選したおすすめのオープンフレームPCケースも記載。

ほかにも、オープンフレームならではの購入時の注意点もまとめましたので、購入前にチェックするのがおすすめです。

オープンフレームは、箱型PCケースにはないメリットやデメリットがあるため、ケースを購入したい人はこちらの記事を読んで後悔しないPCケースを購入しましょう。


>>すぐにオープンフレームPCケースのおすすめをチェックしたい方はここをタップ

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オープンフレームPCケースを選ぶメリット・デメリット

PCケース選びで、オープンフレームを検討する人は増えています。

従来の密閉型ケースではどうしても冷却・見た目・拡張性などで妥協が出がちです。

しかし、オープンフレームなら構造そのものを見せる設計にでき、内部構成を大胆にアピールできます。

その反面、設置環境や運用スタイルには慎重さが求められるので注意しましょう。

ここからは、「魅せるカスタマイズ性」「優れた冷却性能とメンテナンス性」「設置場所を選ぶ静音性と防塵性」の三点から、オープンフレームPCケースのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

【メリット】魅せるカスタマイズ性

オープンフレームPCケース最大の魅力は、内部構成を大胆に魅せることができる点です。

サイドパネルや前面パネルによって隠されることがないため、マザーボード、グラボ、水冷システム、ケーブルの取り回し、RGBライティングなどをあえて見せる見栄え重視のカスタマイズ構成が可能です。

さらに、モジュール性や可変性を重視した設計が多いため、将来的なパーツ交換や拡張に対してケース構造自体を改造・調整しやすいメリットもあります。

一方で、見た目を重視するゆえに配線の乱雑さが目立ちやすいため、ケーブルスリーブや結束具で丁寧にまとめる技術が必要です。

また、フレーム構成部分や金具部分がシンプルになる分、剛性や支持構造をどのように確保するか、設計上の工夫も必要になります。

【メリット】優れた冷却性能とメンテナンスの容易さ

オープンフレーム構造は、ケースのパネルやフロントフィルターといった空気の流れを妨げる障壁が少ないため、エアフローを妨げずに自由な方向での熱排出が可能です。

実際、オープンフレームでは「遮へいが少ない分、空冷・水冷とともに熱が滞留しにくい」というメリットがあります。

また、水冷システムや大型ラジエータ、ファン構成を拡張しやすく、局所的な高温スポットを回避しやすくなるというのも特徴です。

構造が開放的であるゆえに、パーツ交換や埃の掃除が非常に楽になります。

密閉型ケースではサイドパネルを外して内部構造を露出させる手順やフィルター清掃が必要ですが、オープンフレームならばその手順が簡略化され、「電源を切ってエアダスターで吹き飛ばすだけでほぼOK」というのもポイントです。

ただし、オープン構造ゆえに空気の逃げ道も多く「意図した風の流れを作る設計」がないと、逆に空気流が渦を巻いて冷却効率を落とす可能性があるので注意しましょう。

【デメリット】設置場所を選ぶ静音性と防塵性

オープンフレームPCケースの最大のデメリットは、「内部がむき出し」であるため静音性と防塵性に劣る点です。

密閉型と違い防音材がないため、ファンや水冷装置の風切り音・振動音が直接響きます。

また、ほこりや毛髪、ペットの毛が付着しやすく、定期的な清掃が不可欠です。

設置場所にも注意が必要で、床付近や人通りの多い場所では異物混入や転倒のリスクが高まります。

ただし、一部では「空気の流れが良く、密閉型より埃が溜まりにくい」という意見もあり、運用環境によって評価が分かれる点も特徴です。

失敗しない!オープンフレームPCケースの選び方

オープンフレームPCケースは、従来の密閉型ケースとは異なり、パーツがむき出しになる構造なため、見た目のインパクトとカスタマイズ性が魅力です。

しかし、あいまいな選び方をすると「パーツが収まらない」「冷却性能が思うように発揮できない」といった失敗を招きかねません。

「どのマザーボードを使うか」「どのように置きたいか」「将来的に拡張したいかどうか」などの視点を押さえておけば、自作PCライフを快適に楽しめる筐体選びができます。

ここからは、オープンフレームPCケース選びにおける重要ポイントを、4つのポイントから丁寧に解説します。

対応マザーボード規格で選ぶ

オープンフレームPCケースを選ぶ際、最初に確認すべきは「対応するマザーボード規格(フォームファクター)」です。

マザーボード規格には、Mini-ITX、micro-ATX、ATX、E-ATXなどがあり、各規格は物理寸法やネジ穴配置が標準化されています。

ケースが対応している規格は、設計スペックに記載されていることが一般的で、たとえば「ITX・mATX・ATX対応」などと明示されていることが一般的です。

注意点として、対応規格を満たしていても、マザーボード上のコンポーネント(背面I/O、拡張スロット、電源端子など)が予期せぬ干渉を受ける可能性もあります。

特に大きめのE-ATXや非定型基板を使いたい場合は、ケースのスペース余裕、M.2スロット位置、ケーブル取り回しをあらかじめ確認しておきましょう。

設置スタイルとサイズで選ぶ

オープンフレームケースは、設置スタイルに自由度がある点も魅力ですが、それゆえに設置環境を考慮しないと意外な弊害が出ます。

まず、「平置き型」「縦置き型」「2Way/3Way切替型」といった構造を持つケースが多く、それぞれ特徴があります。

平置き型/ベンチ台型
  • 机の上に水平に置き、検証用途やパーツの増設・メンテナンスを重視した使い方向け
  • 設置面積を多く取る点に注意
縦置き型
  • 通常のタワー型ケース同様の設置ができ、スペース効率がよい
  • ケーブルの垂れ下がりや冷却のバランスにも配慮が必要
切替型(2Way/3Way)
  • 平置き / 縦置き / スタック配置など複数の設置スタイルを切り替え可能
  • 設置環境を変化させやすいため柔軟性が高い

また、筐体のフットプリント(幅×奥行き)や高さ、重量にも着目です。

大きすぎると設置場所を圧迫するうえ、机の下に収納できないなどの問題が生じます。

さらに、振動や転倒リスク、ケーブルのたるみ具合も実用面で影響を及ぼすため、筐体剛性や脚部・スタンド構造もチェックしておくと安心です。

拡張性とカスタマイズ性で選ぶ

オープンフレームケースを使う最大の醍醐味の一つに「将来的な拡張」と「自分仕様へのカスタマイズ」があります。

まず拡張性面では、搭載可能なグラボ、CPUクーラー高さ、ラジエーター・クーラーマウント位置、ストレージ搭載数などを事前にチェックが必要です。

オープン構造で制約が少ないとはいえ、ケース設計上の「取り付け穴の位置」や「奥行き/幅余裕」によって搭載可能なパーツが限定されることもあります。

カスタマイズ性においては、モジュラー構造(フレームパーツの着脱可能性)、ケーブルマネジメント用ホールやクリップ、追加ステー(ファン用、SSD用、LEDストリップ用など)を取り付けやすい設計かどうかが重要です。

オープンフレームはパーツ交換やレイアウト変更がしやすい反面、配線が露出しやすいため、見た目と実用性を両立できる構造であるかもチェックポイントとなります。

素材と強度で選ぶ

オープンフレームPCケースを選ぶ際は、見た目だけでなく「素材と強度」にも注目することが大切です。

ケースの骨格となる素材には主にスチールとアルミがあり、スチールは剛性と耐荷重性に優れ、重いGPUや水冷パーツを安定して支えられます。

一方、アルミは軽量でサビにくく高級感がありますが、衝撃に弱く、十分な厚みや補強構造がないと歪みやすい点に注意が必要です。

また、フレームの板厚や補強バーの有無、溶接やネジ穴の精度といった加工品質も耐久性を左右します。

表面処理(塗装・アルマイト加工)による防錆性や耐傷性もチェックしておくと安心です。

軽さと強度のバランスを考慮し、長く安定して使える素材設計のケースを選びましょう。

オープンフレームPCケースおすすめ10選

製品名 SS-NFRAME-ATX Core P3 TG Pro CRATUS CGR-5LMSB MasterFrame 700 SMZ-2WBT-ATX CONQUER ESSENCE H9 Flow RGB+ SS-NFRAME-STACK オープンフレームPCケース MechWarrior MOD-3
メーカー 長尾製作所 Thermaltake COUGAR Cooler Master 長尾製作所 COUGAR NZXT 長尾製作所 Zony HELLOLAND
サイズ(幅x高さx奥行) 282.5x450x190mm 268x535x500mm 283x636x635mm 702x410x306mm 380x260x285mm 233x450x522mm 490×320×510mm 385x335x275mm(最小時) 282x130x365mm 232x647x620mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX SSI-EEB/E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX Micro-ATX/Mini-ITX ATX/MicroATX/Extended ATX/Mini-ITX mini-ITX / mini-DTX / micro-ATX / ATX / E-ATX ATX E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×2 3.5インチ×4or2.5インチ×5 3.5インチ×2/2.5インチ×3 2.5インチ×3 3.5インチ×1/2.5インチ×1 3.5インチ×2or2.5インチ×3 3.5インチ×2/2.5インチ×4+2 3.5インチ×1/2.5インチ×4  3.5インチor2.5インチ×6 3.5インチx1or2.5インチ×3/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX ATX ATX ATX×2 ATX ATX ATX ATX ATX ATX

長尾製作所 SS-NFRAME-ATX

メリット
  • ネジ穴の精度が高いため、組み立てやすい
  • さまざまなマザーボードに対応している
  • グラボを垂直設置可能
デメリット
  • 取っ手の材質がプラスチックなので持ち運びに不安がある

長尾製作所のPCパーツの造形美を楽しめるオープンフレームPCケースです。対応しているマザーボードの種類が豊富なため、さまざまなスペックのPCを組めます。

グラボを垂直に配置することに対応しており、自由度が高いです。ベースの色が黒なので、黒いパーツはもちろんですが、さまざまな色のパーツに合います。

フレームのみのタイプなため、設置場所には注意が必要です。パーツ搭載後の画像などを見てから購入を決めるのをおすすめします。

メーカー 長尾製作所
サイズ(幅x高さx奥行) 282.5x450x190mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX

Thermaltake Core P3 TG Pro

メリット
  • 強化ガラスでショールームのような美しさ
  • さまざまな置き方に対応できる
  • パネルの着脱によりオープンフレーム型に変更できる
デメリット
  • 囲われている部分があるがケースファンは非搭載

サーマルテイクの強化ガラスを採用しているオープンフレームPCケースです。フレームのみのタイプとは違い、ショーケースのような形状に仕上げてあります。

USB端子などのインターフェースも搭載しており、箱型とオープンフレームのいい所を合わせた設計です。

搭載可能なマザーボードの種類も豊富で、機能性やデザイン性を重視したPCを組み立てられます。

壁掛けも可能なオープンフレームPCケースなので、インテリアのひとつとしても使用可能です。

メーカー サーマルテイク
サイズ(幅x高さx奥行) 268x535x500mm
対応マザーボード E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×4or2.5インチ×5
対応電源ユニット ATX

COUGAR CRATUS CGR-5LMSB

メリット
  • スチールパイプと強化ガラスの融合したデザイン
  • ヒンジ付きカバーで配線やメンテナンスが簡単
  • 熱対流の原理に着想を得た効果的なエアフロー構造
デメリット
  • サイズが大きく重量も重い

クーガー独特の形状をしたオープンフレームPCケースです。

アルミフレームに加え、スチールパイプと強化ガラスを組み合わせた最先端のデザインであり、配線やメンテナンスを簡単に行えるヒンジ付きカバーを装備。

オープンフレームながらも、PCパーツを容易に扱うことが可能です。

オープンフレームで弱点となるエアフローに関しても、熱対流の原理に基づいた設計で効果的な風の流れを形成し、冷却性能も高めています。

金属感のある重厚なデザインを重視したい人に向いています。

メーカー COUGAR
サイズ(幅x高さx奥行) 283x636x635mm
対応マザーボード E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×2/2.5インチ×3
対応電源ユニット ATX

Cooler Master MasterFrame 700

メリット
  • オープンエアモードとテストベンチモードに切り替えできる
  • 強化ガラスが付属しており、デザイン性にも優れる
  • VESAマウントに対応し、壁掛けディスプレイとしての使用も可能
デメリット
  • サイズが非常に大きいためスペースが必要

Cooler Masterの「MasterFrame 700」は、オープンエアフレームとテストベンチの両方に対応する高いカスタマイズ性を持つオープンフレームPCケースです。

中央のマザーボードトレイと左右のサイドウイングで構成され、特別に設計されたヒンジにより、ユーザーのニーズに応じて柔軟に形状を変更できます。

特にオープンフレームの形状では、パノラマ強化ガラススクリーンを備え、内部コンポーネントを美しく展示できます。

また、VESAマウントに対応しており、壁掛けディスプレイとしての使用も可能です。

シンプルなオープンフレームケースでも、インテリアの一部として組み込みたいかたにおすすめです。

メーカー アンテック
サイズ(幅x高さx奥行) 702x410x306mm
対応マザーボード SSI-EEB/E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 2.5インチ×3
対応電源ユニット ATX×2

長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX

メリット
  • ベンチテーブル型の横置きだけでなく縦置きも可能
  • さまざまなマザーボードに対応している
  • ファンやラジエーターなどの柔軟な設置に対応可能
デメリット
  • 組み立てが初心者には難しい可能性がある

長尾製作所のテーブル型のオープンフレームPCケースです。ベンチ台や斜め置きとして使えます。

自宅だけでなくPCの展示用として使用している所もあり、自作PCに慣れている人向きです。大きさはミドルタワーほどで、搭載可能マザーボードもATX以下の大きさになっています。

ゲーミングPCにはもちろんですが、マイニング用としても使われることが多いです。

フレームだけで横置きを求めている人におすすめなオープンフレームPCケースといえます。

メーカー 長尾製作所
サイズ(幅x高さx奥行) 380x260x285mm
対応マザーボード ATX/Micro-ATX/Mini-ITX/Mini-DTX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×1
対応電源ユニット ATX

COUGAR CONQUER ESSENCE

メリット
  • ヘリコプターをイメージした印象的なデザイン
  • 両サイドパネルに強化ガラスが搭載
  • パーツの組み込みが容易
デメリット
  • オープンフレームのためこまめなメンテナンスが必要

COUGARの「CONQUER ESSENCE」は、Micro-ATXおよびMini-ITXマザーボードに対応したオープンデザインのPCケースです。

CNC加工されたアルミニウムボディと両サイドの強化ガラスパネルにより、独特の近未来的な外観を持ち、内部コンポーネントを美しく展示できます。

最大350mmのグラボや160mmのCPUクーラーに対応し、ハイエンドなゲーミング構成にも適しています。

ただし、オープンフレーム構造のため、ホコリの侵入や騒音対策には注意が必要です。

メーカー サーマルテイク
サイズ(幅x高さx奥行) 233x450x522mm
対応マザーボード Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×2or2.5インチ×3
対応電源ユニット ATX

NZXT H9 Flow RGB+

メリット
  • パーツ交換・組み込みが容易
  • 高い冷却性・拡張性
  • 持ち運びやすいハンドル付き
デメリット
  • ホコリが溜まりやすい
  • 外部からの衝撃・水濡れに弱い

NZXT H9 Flow RGB+ は、デュアルチャンバー構造と高い冷却性能を備えたハイエンドミドルタワーPCケースです。

フロントとボトムに F420 RGB Core ファン、背面に F120 RGB Core ファンを搭載し、最大420mmラジエーターや10基のファンに対応しています。

ラップアラウンド式強化ガラスがRGBの輝きを際立たせ、広いケーブルルートやベルクロタイで配線もしやすく、ビルド性の高さがユーザーからは好評です。

一方で、ファン高回転時の騒音や大型ゆえの設置スペース、価格の高さが弱点となっています。

見た目と冷却を両立したプレミアムケースで、見た目の良さにこだわる方におすすめの一台です。

メーカー NZXT
サイズ(幅x高さx奥行) 490×320×510mm(取っ手含まず)
対応マザーボード ATX/MicroATX/Extended ATX(最大277mm)/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチ×2/2.5インチ×4+2
対応電源ユニット ATX

長尾製作所 SS-NFRAME-STACK

メリット
  • 横置き、縦置き、スタック型の3種類の置き方ができる
  • フレームのサイズは部品の構成に合わせて調整可能
  • USBポートの拡張用に各サイドに2つの穴がある
デメリット
  • 初心者には組み立てが難しい可能性がある

長尾製作所のスタック式オープンフレームPCケースです。

縦置き・横置き・スタックの3wayでの設置が可能で、パーツ動作確認から魅せるオープンフレームケースまで幅広い用途で使用できます。

カスタマイズ性が非常に優れており、パーツの交換が楽です。

また、サイズの変更が可能なため、コンパクトな構成からE-ATXの大きな構成まで多様な構成を組むことができます。

無駄のないデザインになっており、シンプルに自作PCを組み立てたい人におすすめです。

メーカー 長尾製作所
サイズ(幅x高さx奥行) 385x335x275mm(最小時)
対応マザーボード Mini-ITX / Mini-DTX / Micro-ATX / ATX / E-ATX
ドライブベイ 3.5インチ×1/2.5インチ×4
対応電源ユニット ATX

Zony オープンフレームPCケース

メリット
  • 耐久性の高い航空機グレードの合金を使用
  • 組み込み式のUSBコネクタですっきり見せられる
  • ATX、M-ATX、ITXに対応するバリエーションが豊富
デメリット
  • 初心者には組み立てが難しい

航空機グレードのマグネシウム-アルミニウム合金を用いて製造された質感の高いオープンフレームPCケースです。

厚みが8mmあるため、耐久性が高いのも特徴的。水冷クーラーやハイエンドGPUなど重いパーツを組み込んでも問題ありません。

表面は陽極酸化加工が施された銀色となっています。フレームだけのタイプで黒以外の製品は珍しいため、オープンフレームで黒以外のケースを使って組み立てたい人におすすめです。

また、マザーボードのUSBヘッダーに繋げられるUSBコネクタが備えられており、ハブなどを使わずすっきりとした見た目に仕上げられるのも嬉しいポイントです。

ただし、本製品は説明書が付属していないため、自作PCに慣れている方の購入をおすすめします。

メーカー Zony
サイズ(幅x高さx奥行) 282x130x365mm
対応マザーボード ATX(Micro-ATX/Mini-ITXは別モデル)
ドライブベイ 3.5インチor2.5インチ×6
対応電源ユニット ATX

HELLOLAND MechWarrior MOD-3

メリット
  • ほかにないユニークなデザイン
  • アルミニウム合金と強化ガラスを使用しているため耐久性が抜群
  • 360mmのラジエーターに対応
デメリット
  • ほかのケースに比べて価格が高い

HELLOLANDの前方傾斜させたオープンフレームPCケースです。搭載可能なマザーボードはE-ATXまでとなっており、拡張性が非常に豊富。

高精度のアルミマグネシウム合金を使用したフレームで、丈夫さと繊細さを併せ持っています。

ロボットのようなデザイン性とカスタマイズ性も兼ね備えているオープンフレームPCケースです。

また、基本フレームが白で統一されている点も特徴的。白のオープンフレームケースは珍しいため、白系のインテリアに合わせたい方は必見です。

サイズが非常に大きいため、置き場所を確保してから購入をおすすめします。

箱型より冷却性を求めている人に向いているPCケースです。

メーカー HELLOLAND
サイズ(幅x高さx奥行) 232x647x620mm
対応マザーボード E-ATX/ATX/Micro-ATX/Mini-ITX
ドライブベイ 3.5インチx1or2.5インチ×3/2.5インチ×2
対応電源ユニット ATX

オープンフレームのPCケースを購入する際の注意点


箱型のPCケースと違い、オープンフレームには独自の注意点があります。購入する前に熟知することにより、後悔しないPCケースを選択可能です。

USB端子やイヤホンジャックの有無

オープンフレームPCケースには、フレームのみの構成のケースとパネルが数枚採用されているケースがあります。

検証用などで使用する予定の場合はUSBなどはむき出しで問題ありませんが、箱型に近い使い方をする人はUSBやイヤホンジャックがケースに付属しているのが望ましいです。

箱型に近い形状でもUSB端子などを搭載していないモデルもあるため、確認をおすすめします。

置き場所を確保しておく

オープンフレームPCケースは、パネルで囲われていないため、窮屈なスペースですと外的要因による故障が起こりやすくなってしまいます。

通気性のよい場所を確保しておくことが必要です。箱型のように足元に置けないタイプなため、棚の上などの置き場所を確保しましょう

フレームよりも外側にパーツが飛び出す可能性も考慮するのがおすすめです。

ペットを飼っている人には不向き

オープンフレームはパーツがむき出しのため、ホコリに弱いです。ペットの毛にも弱いため、抜け毛を要するペットを飼っている家庭には向いていません

特に、猫は棚の上にも登ったり、暖かい電化製品の裏に行ったりするため危険です。飼っているペットがパーツの突起などによりケガする恐れもあります

ペットを飼っている人は、箱型のPCケースがおすすめです。

オープンフレームPCケースに向いているパーツを紹介

オープンフレームPCケースに向いているパーツを厳選しました。

オープンフレームで組まれているゲーミングPCは数少ないため、これから組み立てたい人は参考にしてください。

マザーボード

マザーボードはPCを組み立てるのに重要なパーツです。

オープンフレームPCケースはスペースがありますが、設置できるサイズは、限られているため、各ケース対応サイズは確認しましょう。

マザーボードが大きいとほかのパーツとの干渉という問題も発生するため、対応サイズだけでなく、ほかのパーツとの関係も調べておくことをおすすめします。

ASUS TUF GAMING B760M-E D4

メリット
  • オープンフレームに最適なミリタリーグレードの耐久性
  • 電源周りや冷却性能などハイパフォーマンスを発揮するハイエンドモデル
  • Thunderbolt端子をはじめとした高い接続性
デメリット
  • 本体は光らないため、RGBライティングを求めている方には不向き

ASUSの本モデルは、オープンフレームケースでの使用に最適な堅牢性を備えたマザーボードです。

ミリタリーグレードのコンポーネントを採用し、厳しい耐久性テストをクリアしており、ほかの機種ではエラーを起こすような状況でも対応できる信頼性があります。

特に、TUFゲーミングブランドは「堅牢性・耐久性」に重きを置いているため、ケースによる保護がないオープンフレームでPCを組む際には選択肢として非常に優秀なマザーボードです。

もちろんスペックにも妥協はなく、コンデンサーをはじめとする電源周りや、放熱性を考慮した多層構造の基盤、大型ヒートシンクなどハイエンドCPU・GPUにも対応できる設計となっています。

本モデルはLGA 1700(Intel 13・14世代)に対応し、RAMはDDR4のモデルとなっています。

これらの特徴により、オープンフレーム環境でも安定したパフォーマンスを発揮し、長期間にわたり安心して使用できます。

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CPU

CPUは、コンピュータの心臓部とも言える部品であり、コンピュータのさまざまな計算やデータの処理をする役割があります。

さまざまの選ぶ要素がありますが、とくに重要なのはコア数とスレッド数です。

現代のCPUは、複数のコアを持つものが一般的です。各コアは、独立したプロセッサとして機能し、複数のタスクを同時に処理できます。

スレッドは、CPUコアが複数のタスクを同時に処理する能力です。一部のCPUは、マルチスレッディング技術を利用して、1つのコアが複数のスレッドを同時に処理できます。

 Intel Core i7-14700K

メリット
  • 基本周波数は3.4 GHzで、最大で5.6 GHzまでブーストする
  • ゲーミング性能や静音性において好評価
  • ハイブリッドアーキテクチャを採用しており、効率と性能が向上している
デメリット
  • 発熱があるため、適切な冷却システムが必要

こちらの製品は、Intel Core i7-14700Kで、基本周波数は3.4GHz、最大で5.6GHz(Pコア)まで動作します。ゲームのパフォーマンスやAdobeのソフトウェアの使用において高評価です。

また、このCPUはLGA1700フォームファクタを採用しており、16本のPCIe 5.0レーン、4本のPCIe 4.0レーンをサポートしています。

そのほかにも、LPDDR4、LPDDR5、DDR4、DDR5に対応したメモリコントローラもサポートしており、使いやすさに定評があります。

コストと性能のバランスが非常によいモデルのため、自作ユーザーに向いています。

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GPU

GPUは、コンピュータのグラフィックスを処理するための専用プロセッサです。3Dゲームや動画の再生、画像の編集、そして最近では機械学習などの計算処理にも使用されています。

GPUを選ぶ要素はさまざまありますが、とくに重要なのは、VRAMと演算プロセッサです。VRAMとは、ゲームのテクスチャやフレームバッファはVRAMに保存されるため、VRAMの容量は重要になります。

とくに、高解像度でのゲームプレイやテクスチャの質を高く設定する場合には、より多くのVRAMが必要です。演算プロセッサとは、NVIDIAのGPUではCUDAコア、AMDのGPUではストリームプロセッサと呼ばれています。これらのコアの数が多いほど、グラフィックス処理性能は優秀です。

MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK

メリット
  • リアルタイムレイトレーシングに対応している
  • 「TORX FAN 4.0」を2基搭載しており、冷却性が優秀
  • 最大4画面出力
デメリット
  • 推奨電源容量が550W必要

MSIの性能とコスパのバランスが非常によいグラボです。こちらのグラボは、NVIDIA GeForce RTX 4060を搭載しており、3072ユニットのCUDAコアが特徴になっています。

8GBの高速GDDR6メモリを備え、強力なAIアルゴリズムとリアルタイムのレイトレーシングが可能です。これにより、ゲーム中の光源、反射、影の描写がリアルになり、没入感が増します。

出力インターフェースとして、HDMI 2.1aとDisplayPort 1.4aが用意されており、最大4画面の出力が可能です。

また、このグラボは、「TORX FAN4.0」を2基搭載しており、ヒートシンクへの風の流れを効率よくし、グラボを冷却します。

CPUクーラー

CPUクーラーは、コンピュータのCPUが発生させる熱を冷却する装置です。CPUの熱を効率よく放散し、CPUが適切な温度で動作できるように保ちます。

適切な冷却が行われないと、CPUの寿命が短くなったり、性能が低下したり、最悪の場合、CPUが損傷する可能性があるため、注意が必要です。

オープンフレームPCケースの場合は、熱がこもりにくいため、静音性を重視することをおすすめします。

空冷式と水冷式は、搭載しているパーツやサイズを調べてから決めていきましょう。

アイネックス ID‑COOLING SE‑214‑XT

メリット
  • 優れた冷却性能
  • 多くのPCケースに搭載可能
  • 静音性の高さに定評あり
デメリット
  • 高負荷時にノイズ発生の可能性も
  • グリスの性能に限界がある

アイネックス ID-COOLING SE-214-XTは、価格を抑えながらも冷却性能とデザイン性を両立した空冷CPUクーラーです。

4本のヒートパイプと120mmの静音ファンを搭載し、ARGBライティングで見た目も華やかなのが特徴となっています。

取り付けが簡単で、多くのCPUソケットに対応している点も魅力です。

冷却力は中上級レベルで、ゲーミングや動画編集でも安定した温度を維持できます。

コスパ重視の自作ユーザーにとって、間違いなく買って損のない定番モデルです。

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電源ユニット

電源ユニット(Power Supply Unit, PSU)は、コンピュータの各部品に適切な電力を供給するためのパーツです。

電源ユニットは、外部からAC電源を受け取り、それをコンピュータの内部パーツが使用できるDC電源に変換します。

電源ユニット選びにとくに重要なのは、出力容量と変換効率です。電源ユニットの出力容量(ワット数)は非常に重要になっており、PCの全パーツが必要とする電力の合計よりも十分な容量が必要になります。

また、将来的にアップグレードする場合はより多くの容量が必要です。電源ユニットの効率は、消費電力と実際にPCパーツに供給される電力の比率を示します。

80 PLUS認証には、Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumのレベルがあり、高い認証を持つほど効率がよいです。

オウルテック ATX電源 1000W VERTEX-GX-1000

メリット
  • 80 PLUS Gold認証
  • 最新規格に対応
  • 静音性に優れたファンでオープンフレームPCに最適
デメリット
  • 160mmの筐体サイズが大きく、ケースが対応しているか確認が必要

オウルテックのATX電源「VERTEX-GX-1000」は、Seasonic製の高品質な電源ユニットで、最新のATX 3.0およびPCIe 5.0規格に対応しています。

80PLUS GOLD認証を取得し、優れた電力変換効率を可能にしています。さらに、全てのケーブルには耐熱性に優れた16AWG線を採用。1000W級の大容量電源に対応できる高い信頼性を誇ります。

また、全てのコンデンサーに日本メーカー製のものを採用し、オープンフレームPCにも耐えうる信頼性と耐久性を提供します。

ファンには静音性と耐久性の高い135mmのFDB(高性能流体軸受け)ファンを搭載し、静音性と冷却性能のバランスが取れています。

さらに、12年間の長期交換保証が付帯しており、長期間安心して使用可能です。

信頼性の高いパーツで構成されており、さらに長期保証も付帯しているため、負荷がかかりやすいハイエンド機やオープンフレームPCでの使用に適しています。

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【応用編】オープンフレームPCをもっとかっこよく魅せるテクニック

オープンフレームPCは、内部構造を大胆に見せることで美しさと個性を表現できる自作PCの究極形です。

密閉型ケースとは異なり、メカニカルで前衛的なデザインが魅力ですが、真価を発揮するには見た目を意識した組み上げが欠かせません。

ここからは、高い完成度を目指すために重要なケーブル配線とRGBライティングの洗練テクニックを中心に解説します。

ケーブル配線の工夫と隠し方

オープンフレームPCでは、ケーブル配線の美しさが完成度を大きく左右します。

どんなに高価なパーツを使っても、ケーブルが雑然としていれば全体が台無しです。

まず導入したいのが、見た目の統一感と高級感を高めるカスタムスリーブケーブルです。

マザーボードの24ピンなど見せるケーブルは、緩やかな曲線を描くように整え、SATAやファンケーブルなどの隠すケーブルはフレーム裏や影に回して裏配線します。

まとめる際は、修正しやすく見栄えもよいマジックテープ式の結束バンドが最適です。

整然とした配線は、PCを機械から芸術品へと昇華させるのでぜひトライしてください。

RGBライティングの同期と設定

オープンフレームPCの魅力を最大限に引き立てるのがRGBライティングです。

重要なのは、光をただ点けるのではなく、すべてのパーツの発光を統一して「魅せる」こと。

ASUS Aura SyncやMSI Mystic Lightなどの同期ソフトを使えば、GPU・メモリ・ファンなどの光を一括管理できます。

演出面では、色がゆっくり変化する「ブリージング」や「ウェーブ」設定が上品でおすすめです。

さらにCPU温度に応じて色が変わるスマートライティングを活用すれば、機能性も演出可能となっています。

明るさは環境光に合わせて調整し、過度に主張しない、光のバランスを意識することで、洗練された一体感を演出できます。

オープンフレームPCのメンテナンス方法

オープンフレームPCケースを保守することは、長期間にわたり高性能なゲームプレイを続けるために重要です。

こちらでは、オープンフレームPCケースのメンテナンス方法について、代表的な方法を紹介します。

ケース内のほこりの除去

オープンフレームPCケースは、内部が視覚的に開放的で美しいデザインですが、それゆえにほこりや微小な粒子が内部に入り込みやすくなります。これらのほこりは、冷却ファンやヒートシンクに付着し、熱効率を低下させる可能性が大きいです。

定期的にエアダスターを使ってケース内のほこりを吹き飛ばしましょう。さらに、掃除機を用いて吸引すると、ほこりを完全に取り除けるのでおすすめです。

とくに冷却ファンの羽根に付いたほこりは、冷却効率に大きな影響を与えることがありますので、注意深く取り扱いましょう。

パーツを固定しているネジの確認

オープンフレームPCケースには、各コンポーネントを固定するためのネジが多く使われています。

ネジが緩んでいると、パーツが不安定になり、振動によるダメージが生じてしまうため、定期的にケース内のネジを確認し、緩んでいるものがあれば締め直すことが大切です。

オープンフレームPCケースはケースの開閉が手軽にできるため、ネジの確認も簡単なので、定期的な確認をおすすめします。

とくにGPUやCPUクーラーの固定ネジは注意が必要です。

グリスは拭き取って塗り直す

CPUクーラーやファンの軸受け部分にはグリスが使われており、それがさまざまな動作を支えています。

しかし、長期間使用するとグリスが劣化し、動作効率の低下が顕著です。

定期的にこれらの部分のグリスを確認し、必要に応じて新しいグリスを塗り直すことをおすすめします。

使用状況にもよりますが、最低限2年で確認するようにしましょう。

これにより、パーツの寿命を延ばし、冷却効果を最適化できます。

まとめ


今回は、オープンフレームのおすすめPCケースを紹介しました。

当メディアが最もおすすめするオープンフレームPCケースは、『長尾製作所 SMZ-2WBT-ATXです。

オープンフレームPCケースは取り扱いが難しい製品ではありますが、おしゃれで個性的なインテリアにもなります。

ぜひ、本記事を参考に、自分に合ったオープンフレームPCケースを見つけてみてください。