2012年に営業として入社した当時、木山は、店舗を巡回し売り場のメンテナンスなどをする「ラウンダー」として仕事をしていた。新規のお客様にアプローチして商品を売り込みたいと自ら上司に提案し新規開拓を行うようにした結果、やる気が認められ、展示会などで新規のお客様への対応を任されるようになったという。
木山 「入社当時は、ひたすら先輩の言う通りに店舗を巡回しており、受動的な働き方をしていたんです。でも、仕事にも慣れたことで急に視野が広がり、まだまだもっと商品を売り込める取引先があると気がつきました。そこで上司に、新規開拓営業をしたいと提案したのが最初の成長のターニングポイントだった気がします」
実は、木山はオウルテックを一度辞めてまた再入社した出戻り社員。前職では、新規開拓がメインの会社に勤めていて、日々アポ取りが当たり前の業務だった。
新規顧客開拓を目指し、コミュニケーション力や営業力を伸ばした木山。さまざまな経験が現在の仕事に活かされ、今では新規のお客様とものづくりを行うキーパーソンに成長している。
ラウンダー、テレアポでの新規開拓営業、展示会での新規顧客対応、顧客からのリクエストをものづくりでカタチにする仕事など、さまざまな案件をマルチにこなせるビジネスパーソンに成長した木山は、2020年現在、オウルテックの法人営業部のサブマネージャーとして部下も育てる重要なポジションを任されている。
木山「自分が成長している分、部下や後輩も成長を実感してもらえるように最近は考えて仕事するようになりました。自分が過去失敗した内容を笑い話のように共有することで、同じ失敗をしないよう啓発しています。伝え方はマイルドに、叱るより褒めて伸ばしたいですね」
木山のリーダー論は、褒めて伸ばす事や相手がどう思うか気をつかって発言するようにしているという。それは、気持ちよく仕事をするためには褒められて気分良くなった方が部下からの信頼も得やすく、否定的に圧力をかけて咤激励するよりも良い所を伸ばす方が人は成長すると思っているから。だからこそ同僚や後輩からも信頼が厚い。
このようなマネジメントスタイルに至ったのは、木山の前職での経験から。非常に厳しい上司で、褒められず所謂体育会系の叱咤激励。これでは耐えられず離職率も高かったという。