夢の実現を後押し──オウルテック取締役が86レースにドライバーとして参加する理由

2020.09.09
クルマ離れと言われる現代社会においてモータースポーツの魅力を若者に伝えるには?という問いに対して、夢を実現できる環境づくりから着手した86ドライバー制度にかける想いをオウルテック取締役 「山本哲也」が語ります~

86ドライバー制度と作られた背景
▲テントの中の86と山本

山本 「そんなこと、こんなこと、夢物語みたいなことかもしれないけど……」

山本が参加した「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」(以下86レース)は、国内Aライセンスがあれば誰でも参加できるレースである。86/BRZのワンメイクレースだが、車両はナンバー付きで、愛車が対象車種であれば、そのままレースカーとしてサーキット走行が楽しめる。

山本 「“オウルテック”って何? あの会社楽しそう、働いてみたい。そう思ってもらうにはどうしたら良いだろう?世界中の人が喜んでくれるような商品をつくりたい。お客様が、使って感動する商品を広く伝えたいんです」

本人の努力次第で「オウルテック」は夢をかなえられる可能性のある会社。そんな魅力を広く知ってもらい、求職者を増やしたい。山本は、会社のそんな想いを叶える為にひと肌脱いだ。

オウルテックでは、ドライブレコーダーを販売している。(詳しくは
こちら

)その他にもさまざまなクルマ関連の製品を販売している会社だが、クルマが好きな社員は数えるほどしかいない現状だった。

そこで新しい取り組みとして行ったのがドライバー制度だ。ドライバー制度とはやる気のあるクルマ好きの社員をリクルートする目的の制度のことである。

会社の方針で決まった事だが、山本の想いは会社の想いと共通している。

1.  クルマに興味があってやる気のある社員をリクルートしたい

2. 楽しい会社だと伝えたい

3. 何事にも挑戦する熱意を伝えたい

レースへの参加が決まったのは、突然のことだった。

東海林 「てっちゃん、車好きだったよね。1台エントリーしといたから」

2019年5月、社長である東海林 春男からの一通のメール。86レースは、アマチュアからプロまで参戦できるシリーズがあり、山本もそれに参加することになった。

こうして、未来ある若者に、会社の看板を背負って楽しめる環境をつくりたいという会社の想いを現実にするべく、山本の86ドライバー活動は始まった。

「86ドライバー山本」55歳でレースに初挑戦

▲レース前の山本は真剣そのものだった

最初のレースの時点で55歳だった山本。車の知識は、1970年代後半の「サーキットの狼」と「スーパーカー」ブーム程度の知識。

山本 「心技体の心は青春、技は中型免許、体は熟年。でもカッコイイクルマをかっこよく乗りこなす。そんな粋な姿に憧れはありました。レース参加に自信があったかというとまったくなく、とにかくオウルテックの宣伝をしようと……」

会社の企業理念には「いかなることにも挑戦しやすくしなければならない」という一文がある。

山本 「行動を起こさなければ何もチャンスは生まれない、企業理念を、体を張って体現しよう」

そんな山本が「サーキットの不器用な仔羊」として2019年7月、初レースに参加した。

山本 「男としての想いや、憧れが実現できた瞬間でしたね」

2019年のレースは、2戦参加した結果、1戦目予選落ち、2戦目は37位。やることなすことすべて初めてで、「見るとやるとでは大違い」と感じていた。

そもそもオウルテックがカーレースのスポンサーなどに力を入れている理由は、ドライブレコーダーをカー用品店に導入する為の商談の際、「オウルテックさんは、パソコン、携帯ではブランドがあるけど、クルマ関係ではブランド無いよね」と言われ、口座すら開設してもらえなかったのがきっかけ。そこでドライブレコーダーやクルマ関連製品の認知度を上げるには何をしたらいいかという視点から、日本最高峰SUPER GTレースでGT500クラスのスポンサーをする事を決意。レーシングプロドライバーとして長年活躍し「ミスターGT」の称号を持ち、圧倒的人気と知名度を誇るレジェンド脇阪寿一監督(以下脇阪監督)チームのスポンサーをしている。

2019年は、スポンサーをしたチームが優勝し、認知度向上は着実にしてきている。

山本 「クルマにまったく興味がなかった社員でも、SUPER GTレースのことを知っているようになりました。86レースのドライバーとして活動をはじめた結果、今までよりも社内でクルマの話題が増え、関心も深まっていると思います。でも、まだまだこれから」

86ドライバー制度導入で起きた社内の変化

▲気さくな山本はいつも社内のムードメーカー!86レースについて楽しそうに語る山本!

山本が86レースに参加してから、社内の雰囲気が少しずつ変わってきていた。

もともと気さくで、明るい性格の山本。社員から些細なことでも話しかけられたり、相談されたりしていた。86レースに参加したことでそれが一層増え、社外でもネタにされるようになっている。

山本 「ヒーローには程遠い状況ですが、人やものに感謝と愛情を抱き、期待に応えるよう努力する。自分に何ができるのか?今この瞬間のベストを尽くすことが、チームへの礼儀だと思います。

プレッシャーは感じていません。できるだけ楽しんで、モータースポーツの醍醐味を素人ながら発信したいです。また、車の利便性、危険性をあらためて認識しました。日常生活での交通ルールやマナーにも生かしていきたいです」

86レースでもオウルテックは脇阪監督自身のチーム「ASSO MOTOR SPORTS」を支援している。脇阪監督兼プロドライバーに加えて、山本たちが素人ドライバーとして参加することで、もっと社内で興味をもってもらえるようになった。コミュニケーションのきっかけになり、メリットも大きい。

素人ドライバーがチームオウルテックとして参加しているので、当然レース結果はうしろから数えた方が早い。しかし、脇阪監督や現役GTプロドライバーに走り方を教わりながら、だんだんと早く走れるようになっている。このような経験はなかなかできないため、「夢がかなって嬉しい」と山本は無邪気に語る。

山本 「まずは若い社員が挑戦しやすい環境をつくってやらないといけない。そのためには、レース結果も、最初は遅くても良いんだと、だんだんと成長していく姿を見せたいです。

それはビジネスでも共通して言えるので、社員の成長を通して会社を成長させたいと思う気持ちが若い社員に伝わればいいなと思っていますね。やりたいことや好きなことがあれば、仕事も頑張ろうって思えます。そうすれば人も成長しようと思えるはず」

会社で夢をかなえて好きな事ができる手助けをするのが山本の目標である。

自分が挑戦し続けることで、共に戦う仲間を増やしたい

▲オウルテック社員2名の86レースの挑戦はまだはじまったばかり

86のドライバーとして挑戦し続ける姿を見せることで、好きな事に興味を持って挑戦していく社員を増やしたい──

そんな想いが山本を突き動かす。

山本 「オウルテックという会社は、挑戦する人を後押しして、成功体験をさせてあげられる会社でありたいです」

2020年8月現在、86レースに参加しているのは、プロレーサーの脇阪監督と山本、加藤の3名。しかし、今後は我々がつくった道に挑戦する若い社員が入社して夢に向かって挑戦する姿を応援したいと語る山本。

山本 「近い将来『クルマが好きで86レースに参加したいから入社を決めました』という社員が面接で現れたら嬉しいですね。入社してすぐにドライバーになれるとは限りませんが、やる気があって仕事でも結果を残すような社員であればドライバーへの道も開けてくるはず…踏み出せばその一歩が道となる 迷わずゆけよ ゆけばわかる」

クルマ離れが進む昨今。クルマ好きな若者は以前と比べれば少なくなり、社員として獲得しづらい状況である。しかしだからこそ、山本はレースで良い結果を残して若者の憧れのおじさんレーサーになれたら……リクルートもうまく行くと考えている。いつかレースの上位になるために努力を惜しまず挑戦していくのだ。

自分の夢を追う挑戦する姿を通して、若い社員がもっと挑戦できると思ってもらいたい。何かを始めるタイミングなんていつでも良い、挑戦したい気持ちが大事。そんな風に社員を成長させる土壌をつくり、一緒に会社を成長させたい。

自分がワクワクする、楽しくなる、そんな熱が他にも伝わり、仲間や取引先と共鳴し商品ができる。結果、ユーザーの皆さんにも喜んでもらえる。

そんな挑戦意欲のある人、困難も楽しんで仕事を進めてくれる人を「オウルテック」は求めている。

こんな人たちと働きたい──そう思ってもらうために山本はオウルテック魂でステアリングを握り続ける。

(引用元:talentbook)