感じたのはブランド力とものづくりへの高いプライド──新卒社員の奮闘記

2020.07.02
オウルテックは主な事業としてPC、スマートフォンなどの周辺機器の製造、販売を行っています。近年では、Bluetoothオーディオ機器などにも力を入れています。2020年3月現在、技術部に所属している新卒入社の浦崎 啓輔。そんな彼がオーディオ製品を1年間担当して抱いた想いを語ります。

きっかけはオーディオ。自分もそれを大きくする力になりたい

もともとオウルテックは、品質に定評のあるパソコンパーツのメーカーと認識していました。ですが、会社説明会に参加したときに、オーディオ製品も取り扱っていることを知ったのです。また、オーディオのカテゴリにこれからもっと力を入れていきたいと聞いて入社したいと思うよ うになりました。

オーディオに興味を持ったのは、初めて高いイヤホンを使ったときに同じ音源なのにこんなに音に差があるんだという経験からでした。それから興味を持つようになって、だんだんとこういった仕事に関わりたいと思うようになりました。

ほかに会社に期待した部分ですが、近年情報化により流行の変化が非常に早くなっており、数年のうちに業界が大きく様変わりすることも考えられます。そうした状況でも時代に取り残されず、適応していける柔軟性に期待しました。

期待した通り、オーディオの商品の仕様を展示会でエンドユーザーに聞いて決めたり、ユーザーレビューを参考にして商品開発や改善を行ったりするなど時代の流れはもちろんユーザーの気持ちに寄り添う良いメーカーだと思っています。

だから私も自ら進んでマーケットリサー チを行い、他社情報や自社商品の改善を積極的に行うようになりました。

2019年の4月に技術部に所属が決まり、主にオーディオ製品の試作品の検証を行う業務を担当しています。とくにハードウェアや制御用のソフトウェアなどに問題がないかを調べています。マーケットの状況も自ら調べて、他社状況や自社商品の不満点などから使いやすい製品仕様の提案 を行うことも積極的にしています。

より良い商品のために。ダメ出しや改善点を見つける

入社してすぐに任された仕事は、検証するための各測定機器の使い方でした。実際に検証品のチェックを行いながら機器の使い方を覚えました。最初の方は教えてくださる先輩に、時には厳しいことも言われましたが、今では任されることが多くなり、やりがいのある仕事ができています。

入社してもうすぐ1年ですが、自分の意見を聞いてくれる環境もあり、商品の企画に一部携わることができ達成感のある仕事だと感じるようになってきました。消費者側から見えていた部分のほかに、製造側では多くの基準や試験があることを知り、製品を世の中に出すことの難しさを痛感しました。

商品に対するダメ出しや改善点を示して、より良い商品にするために検証を行うのですが、商品化をしようとする商品の全部が全部良い商品とは限らないので大変なことも度々ありました。 早く商品化しなければならないけれども、品質が悪い商品は世の中に出せない。そんな葛藤を日々感じています。

とくに大変だったのは、「KPro01」という商品です。この製品はユニークで今までにない良い商品なのですが、有線に切り替えるコンセプト上、普通のワイヤレスとは違う使い方をするのでタッチセンサーの部分が不便で使いにくいように思ったんです。

そこで、タッチセンサーの機能に関して動作方法の変更を検討しました。それで、タッチセンサーの反応を長く触れないと動作しないようにする変更を提案して、ボタン操作のしくみをまるっと変えたんですが、何をどう変えていけば使いやすくなるかを考えることが大変でした。

現在の市場を取り巻く状況は、簡単に良い商品を右から左へと商品化できるほど甘くなく、レッドオーシャンな市場の中でいかに他社商品との差別化を行うのかが課題だと思っています。当社は品質に関して非常に高いプライドを持っていて、それは入社前にも感じていましたが、今はさらに実感しています。 品質面でオウルテックの商品は良いというレビューをユーザーからいただけるように日々成長していきたいと思います。

ユーザーからの声。普段聞けないからこその重要性

入社してから、オーディオ製品の検証をする担当として大事にしていることは「消費者が買って良かったと思える製品をつくりたい」という想いです。

ポタフェスという展示会に参加させてもらった際に、消費者の声をその場で聞いて、当社商品の良さや開発中のサンプルに対する生の声を聞くことができ、とても良い経験ができました。 そのときに担当した製品で良い評価をいただけたときは大きな達成感がありました。

「このオーディオ商品は音質も良くて最高です。とくに低音の部分は他の商品よりも圧倒的に良くて。早く商品化してほしいです」や「小さくて耳にフィットしていいですね」という声がありました。

消費者の声を聞くと、思いもよらない需要や不満があったりします。そうしたものに気づくためにも、見識を広めることが重要だと感じました。

検証を行う際には、製品の性能、安全性の問題だけでなく、ユーザーが使う上で不便に感じる要素がないかを探すように心がけています。不便に感じることが不満になりネット販売などでは、ユーザーレビューとして書かれるケースが多いです。そのため、事前にわかる不満点はなるべくなくして進めるように商品企画担当者に意見を言うようにしています。

オウルテックではより良い商品をつくるため私の所属する部署はもちろんですが、いろいろな部署が協力して日々商品企画や商品改善が行われています。それぞれの部署が常に「ユーザー目線」を大事にしており、不満の改善に真摯に向き合っている気がしますね。

ブランドの確立とユーザー目線のこだわりを磨いていきたい

今後も業務としてやることは変わりませんが、これまでとは少し異なる商品開発に携わっていきたいと思っています。

個人的にイヤホンへの思い入れがあって、イヤホンは結構オーディオ機器の中で入りやすい沼だと思っています。イヤホンはみんなが使っているものなので、だからこそ、良いイヤホンをつくって多くのユーザーに喜んでもらいたいなと思うんですよ。いずれは流行を追いかけるのではなく、流行の先駆けとなるようなイヤホンの開発を目指していきたいです。

オーディオ機器を購入するときに、消費者が選ぶ材料として「ブランド力」は大きな要素です。試聴できて買えるお店もあれば試聴ができないお店もあるので、試聴できない場合でも安心して当社商品が選んでもらえる状況をブランドの力でつくっていきたいです。

そのためには高品質な製品を市場に投入していくことで、消費者の信頼を積み重ねることができると考えております。そして、そこにやりがいがあると感じています。

自分に対する課題として、問題を発見するプロセスは身についてきましたので、その次の段階である「問題を解決する」部分を今後は磨いていきたいですね。まだまだ知識と経験が不足していることだらけなので、これからも日々精進していきます。

学びや気付きは千差万別であり、会社の中でもいろいろな方が働いています。私も、ものづくりに携わる者のひとりとして新卒で入社1年目ではありますが、意見をしっかりと伝え、消費者の反応や市場の需要を的確に把握し、製品に反映させてより良いものづくりをしていきたいです。

(引用元:talentbook)